高校生物
5分でわかる!猿人→ホモ属
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この動画の要点まとめ
ポイント
猿人→ホモ属
これでわかる!
ポイントの解説授業
猿人とホモ属の違いをおさえよう
200万年前のホモ・エレクトスの出現以降、ホモ属(またはヒト属)とよばれるヒトの祖先が出現しました。
そして、30万年前にはホモ・ネアンデルターレンシスが出現し、20万年前にはホモ・サピエンスが出現します。
アウストラロピテクスのような猿人と、ホモ・サピエンスのようなホモ属には、どのような違いがあるのでしょうか。
まずは、脳の容積が違います。
猿人の脳の容積は**約400cm3なのに対し、ホモ・サピエンスの脳の容積は約1300cm3**もあるのです。
次に、眼窩上隆起について見ていきましょう。
眼窩上隆起とは、目の上部にある骨の突起のことです。
猿人には眼窩上隆起がありますが、ホモ・サピエンスにはなく、あったとしてもとても小さいのです。
眼窩上隆起は、あごの筋肉を使うと発達するといわれています。
猿人は、硬い食べ物を食べることが多かったので、あごが発達し、眼窩上隆起をもっていました。
しかし、ホモ・サピエンスは知能が発達して料理をするようになり、硬い食べ物を食べることが減りました。
そのため、眼窩上隆起はほとんど目立たない部位となったのです。
続けて、おとがいについて見ていきましょう。
おとがいとは、下あごまたは下あごの先端のことです。
猿人にはおとがいがないのに対し、ホモ・サピエンスにはおとがいがあります。
ホモ・サピエンスは、あごが小さくなっておとがいが形成されました。
ホモ・サピエンスは知能が発達して言語を話すようになり、あごを動かした結果できたのがおとがいだといわれています。
猿人とホモ属の特徴の違いをおさえましょう。
私たちヒトは、猿人、ホモ属を経て進化しました。
今回は、猿人からホモ属に進化するようすに注目します。