高校生物
5分でわかる!示準化石・示相化石

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この動画の要点まとめ
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示準化石・示相化石
これでわかる!
ポイントの解説授業

その答えは、化石の研究にあります。
化石は、大昔に生きていた生物の死がいが地中に埋もれて保存されたものです。
化石を研究すると、その地層の時代や、当時の環境を知ることができます。

今回は、2種類の化石について見ていきましょう。
示準化石⇒地層の時代を特定

先カンブリア時代以降の時代は、古生代、中生代、新生代と分けることができましたね。
そして、各時代の節目には、火山や隕石による大絶滅が起こりました。
つまり、基本的に、各時代ごとに、生息していた生物の種類は限られているということです。


例えば、古生代には三葉虫が、中生代にはアンモナイトが、新生代にはナウマンゾウが繁栄しました。
また、それぞれ他の時代には生息していませんでした。
ということは、地層からこれらの化石が見つかれば、その地層が堆積した年代を知ることができます。
地層から三葉虫の化石が見つかれば、その地層は古生代に堆積したものだ、と判断できるのです。

このように、地層が堆積した当時の年代を特定する化石を、示準化石といいます。
示相化石⇒地層の気候を特定

生物の中には、特定の環境でしか生きられないものがいます。
例えば、アサリは浅い海で、シジミは河口や湖で、サンゴは温暖で遠浅な海で生息しています。


ということは、地層からこれらの化石が見つかれば、その地層が堆積した当時の環境を知ることができます。
地層からサンゴの化石が見つかれば、当時そこは温暖で遠浅な海だった、と判断できるのです。

このように、地層が堆積した当時の気候を特定する化石を、示相化石といいます。

化石からは、様々な情報を得ることができます。
このような研究から、進化の過程が少しずつ分かってきたのです。


この単元では、進化について学んできました。
しかし、進化のようすを実際に観察・記録した人は誰もいません。
なぜ、大昔のことが分かるようになったのでしょうか?