5分で解ける!進化(テスト1、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
4種類の気体と放電で有機物を合成
原始地球には、メタン、アンモニア、水素、水などがあると考えられていました。
また、雷が今よりも多く発生していたと考えられていました。
そこで、ミラーはフラスコの中にそれらの気体を入れて放電し、その結果を観察したのです。
この実験の結果、有機物、つまり生命のもとができることが分かりました。
これが、地球で最初に生命が誕生した過程なのです。
このような、地球誕生から生命誕生までの過程を、化学進化といいます。
シアノバクテリアが酸素を産生⇒酸化した鉄分が地層に
約30億年前に、シアノバクテリアという生物が出現しました。
この生物の特徴は、光エネルギーを利用して、水と二酸化炭素から、酸素と有機物を合成することです。
シアノバクテリアによって、初めて生物由来の酸素が産生されるようになりました。
すると、放出された酸素は、海水中の鉄分を酸化し、それが多量の酸化鉄となって、海底に沈殿していきました。
これがやがて大規模な地層となって、地上でもみられるようになりました。
このように、シアノバクテリアの出現を示す地層を、縞状鉄鉱層といいます。
原核生物に住みついた好気性細菌がミトコンドリアに
最初の生物は、はっきりした核膜をもたない原核細胞をもつ原核生物でした。
しかし、やがて原核生物に変化が起こります。
ある時期から、原核生物に、好気性細菌が住みつき始めたのです。
好気性細菌とは、約20億年前に出現した細菌で、酸素を取り入れて呼吸をすることが特徴です。
このように、複数の生物が相互関係をもちながらともに生きることを共生といいます。
原核生物に共生した好気性細菌は、やがてミトコンドリアになり、このようにしてできた細胞は、動物細胞とよばれます。
動物細胞は、厳格細胞と好気性細菌が共生した結果できたということですね。
このような学説は、共生説とよばれます。
先カンブリア時代の終わりに生物が多様化
約7億年前に、大気中の温室効果ガスが減少し、地球全体が氷河でおおわれたと考えられています。
この現象を全球凍結といいます。
これによって多くの生物は絶滅しましたが、一部は生き残りました。
約6億年前になると、地球は温暖化し、氷河が今の南極と北極のほうへ後退していきました。
そして、生き残った生物の一部は、大形の多細胞生物へと進化したのです。
この時代に繁栄した多細胞生物は、からだが柔らかく、扁平な形態をもっていることが特徴です。
有名なのは、当時最大の生物といわれるディキンソニアです。
これらの生物群を、エディアカラ生物群といいます。
ミラーは、生命がどのように誕生したのかを実験で調べました。
実験で、原始地球と同じ環境を実験室で再現したのです。