高校生物
5分で解ける!原生生物界・植物界の葉緑体に関する問題
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練習の解説授業
葉緑体をもつ独立栄養生物の特徴をおさえよう
ミドリムシ類は、緑藻類を取り込んで進化した生物です。
緑藻類は、2重膜構造をもつ葉緑体をもっているので、本来はこれを取り込むと、4重膜の葉緑体ができるはずです。
しかし、ミドリムシ類の場合は、葉緑体の一番外側の2つの膜が一体化し、3重膜構造をもつことが特徴です。
2重膜構造の葉緑体をもつということは、一次共生によって進化した紅藻類か緑藻類であると考えられます。
そのうち、クロロフィルaとクロロフィルbをもつのは緑藻類です。
同じ光合成色素をもつ生物としては、シャジクモ類や陸上植物もあげられます。
しかし、シャジクモ類は水際に生息する多細胞生物、陸上植物は陸上に生息する多細胞生物です。
2重膜構造の葉緑体をもち、クロロフィルaとフィコビリンをもつ独立栄養生物は、紅藻類です。
紅藻類は、葉緑体のもとであるシアノバクテリアと全く同じ光合成色素をもっていることが特徴です。
クロロフィルaとクロロフィルcをもち、4重膜の葉緑体をもつ生物としては、渦ベン毛類、ケイ藻類、褐藻類があげられます。
このうち、多細胞生物なのは褐藻類です。
葉緑体をもつ独立栄養生物の特徴をしっかりおさえましょう。
独立栄養生物は、最初から葉緑体をもっていたわけではありません。
光合成をするシアノバクテリアを取り込み、それがやがて葉緑体になったのです。
生物が葉緑体を取り込むと、葉緑体は多重膜の構造をもつことが特徴です。
その中でも、3重膜の構造をもつのはミドリムシ類です。