高校生物
5分でわかる!胚葉
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この動画の要点まとめ
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胚葉
これでわかる!
ポイントの解説授業
旧口動物と新口動物は、外胚葉・中胚葉・内胚葉をもつ
胚葉とは、動物の発生の過程でみられる細胞の構造のことです。
実は、生物の種類によって、発生の過程でみられる胚葉は異なるのです。
次の図では、動物界の11グループが、もっている胚葉の種類別に分類されています。
図で、刺胞動物より上に位置する9グループは外胚葉・中胚葉・内胚葉をもちます。
以前勉強したウニやカエル、ヒトなんかもそうですね。
このような生物を、三胚葉動物といいます。
旧口動物と新口動物は、どちらも三胚葉動物ということですね。
刺胞動物は、外胚葉と内胚葉をもちます。
このような生物を、二胚葉生物といいます。
海綿動物は、無胚葉生物といいます。
海綿動物については、胚葉が「無い」というよりも、胚葉の区別ができないと言ったほうが正確です。
進化の過程で、刺胞動物は中胚葉を形成するようになり、三胚葉動物が出現しました。
中胚葉が形成される過程を簡単におさらいしましょう。
図は、イモリの胞胚期です。胚の上部に胞胚腔が見られますね。
この時期は、胞胚の下部にβカテニンが局在しています。
また、Vgなどの遺伝子が発現し、βカテニンの局在に伴って、ノーダルタンパク質が合成されます。
このとき、ノーダルタンパク質は濃度勾配を生じさせて合成されることが特徴です。
こうして、ノーダル遺伝子が合成された領域に中胚葉が形成されます。
この現象を中胚葉誘導といいましたね。
刺胞動物は、長い時間をかけて中胚葉誘導をするようになり、三胚葉動物へと進化していったのですね。
動物の発生の知識もあわせて復習していきましょう。
動物界の11グループを、発生の過程でもつ胚葉の種類によって分類しましょう。