高校生物
5分でわかる!体腔
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この動画の要点まとめ
ポイント
体腔
これでわかる!
ポイントの解説授業
そもそも体腔とは何でしょう。説明できますか?
体腔とは、動物の発生の過程で生じる、卵割腔や胞胚腔など、胚の中にできる隙間のことです。
体腔は、発生が進むと消えるわけではありません。
実は、私たちのからだの中にも体腔があるのです。
では、生物によってもっている体腔の種類はどのように異なるのでしょうか。
真体腔⇒中胚葉に囲まれた体腔
軟体動物、環形動物、節足動物、キョク皮動物、原索動物、セキツイ動物は、真体腔という体腔をもっています。
この6グループを特に、真体腔動物といいます。
真体腔とは、中胚葉誘導によってできた中胚葉の細胞たちに囲まれた体腔です。
私たちヒトも、真体腔をもっています。
真体腔動物に分類される6グループは、すべて三胚葉動物に分類されることもあわせて覚えましょう。
偽体腔⇒外胚葉と内胚葉の隙間
輪形動物、線形動物は、偽体腔という体腔をもっています。
この2グループを特に、偽体腔動物といいます。
偽体腔とは、胞胚腔がそのまま体腔になったものです。
つまり、真体腔とは異なり、外胚葉と内胚葉にはさまれた隙間の部分ということです。
図で、真体腔と偽体腔のようすを確認してみましょう。
偽体腔動物に分類される2グループも、すべて三胚葉動物に分類されることもあわせて覚えましょう。
ちなみに、海綿動物、刺胞動物、扁形動物は、体腔をもっていません。
海綿動物は無胚葉動物、刺胞動物は二胚葉動物、扁形動物は三胚葉動物ですね。
まぎらわしいので注意しましょう。
動物界の11グループを、発生の過程で生じる体腔の種類によって分類しましょう。