5分でわかる!神経系
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この動画の要点まとめ
ポイント
海綿動物は神経なし、刺胞動物は散在神経系
私たちヒトは神経をもっています。
痛みとか、熱さ・寒さを感じたりしますよね。
でも実は、動物の中には神経をもっていないものもいるのです。
海綿動物は、神経系をもっていないことが特徴です。
図で、刺胞動物から上の動物は、神経系、つまりニューロンをもっています。
それぞれ、どんな神経系をもっているのでしょうか。
まずは刺胞動物に注目します。
刺胞動物は、神経系がからだのなかに分散しています。
そして、神経のかたまりなどはみられません。
このような神経系を、散在神経系といいます。
集中神経系は、管状・はしご形・かご形に分類
図で、扁形動物から上の動物は、神経のかたまりをもっています。
この9グループの動物がもつ神経系は、まとめて集中神経系とよばれます。
この9グループを、神経のかたまりかたによってさらに分類していきましょう。
まずは、セキツイ動物と原索動物です。
この2グループは、頭部や体幹部に大きな神経組織である脳や脊髄をもっています。
このような神経系を、管状神経系といいます。
次に、節足動物と環形動物です。
この2グループは、頭部だけでなく、体節ごとに神経のかたまりがあります。
そして、それらが軸索によって縦にも横にもつながり、はしごのようになっていることが特徴です。
このような神経系を、はしご形神経系といいます。
続けて、扁形動物です。
扁形動物は、頭部に神経のかたまりがあり、そこから軸索が伸びて、からだに神経が分布しています。
からだに分布する神経系をみると、軸索がからみあってかごのように見えることが特徴です。
このような神経系を、かご形神経系といいます。
では、残りの、軟体動物、線形動物、輪形動物、キョク皮動物の神経系はどうなっているのでしょう?
この4グループのもつ神経系は、神経節神経系とよばれることがありますが、厳密な定義があるわけではありません。
図では、例として軟体動物であるイカのからだが図示されています。
イカのからだには、2,3個の神経のかたまりがあります。
そして、それらを太めの軸索がつないでいます。
神経節神経系では、他のグループに比べて、神経系が組織的にまとまっているわけではないのです。
動物界を、神経系で分類してみましょう。