高校生物
5分でわかる!血管系
- ポイント
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
血管系
これでわかる!
ポイントの解説授業
血管系は閉鎖血管系と開放血管系に分類される
すべての動物が明確な血管系をもっているわけではありません。
動物界11グループのうち、血管系をもつのは5グループです。
次の図を見てください。
動物界の11グループが、点線で区切られているのが分かりますか?
点線より上に位置する、セキツイ動物、原索動物、節足動物、環形動物、軟体動物が、血管系をもっています。
血管系は、大きく2種類に分類することができます。
閉鎖血管系と、開放血管系です。
どちらも、心臓・動脈・静脈をもっていることは共通しています。
では、一体どのような違いがあるのでしょうか?
上の図は、閉鎖血管系です。
動脈から全身に送り出された血液は、毛細血管を通り、静脈を経て心臓へと戻ります。
閉鎖血管系では、毛細血管があることが特徴です。
閉鎖血管系をもつのは、セキツイ動物と環形動物です。
上の図は、開放血管系です。
動脈から全身に送り出された血液は、毛細血管を通らず、自由に全身を行きめぐり、静脈を経て心臓へと戻ります。
開放血管系では、毛細血管がないことが特徴です。
開放血管系をもつのは、節足動物です。
血管系をもつグループは、他にも、原索動物と軟体動物がいましたね。
この2グループは、閉鎖血管系と開放血管系のどちらをもっているのでしょうか。
実は、この2グループは、動物によってもっている血管系の種類が異なるのです。
例えば、原索動物であるナメクジウオは閉鎖血管系ですが、ホヤは開放血管系です。
また、軟体動物であるイカ・タコは閉鎖血管系ですが、貝類は開放血管系です。
間違えやすいので注意しましょう。
心臓・動脈・静脈・毛細血管などをまとめて血管系といいます。
動物界を、血管系で分類してみましょう。