高校生物
5分でわかる!子のう菌の生活環

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この動画の要点まとめ
ポイント
子のう菌の生活環
これでわかる!
ポイントの解説授業
子のう胞子⇒菌糸⇒二核性細胞⇒子のう胞子という循環

子のう菌の例としては、アカパンカビ、アオカビなどのカビがあげられます。
子のう菌は、どのような生活環をもっているのでしょうか。


図で、左上と左下にある小さな粒に注目してください。
これは、子実体であるカビから放出された、核相nの子のう胞子です。

まず、子のう胞子は、発芽をして体細胞分裂をし、菌糸を伸ばしていきます。
次に、2つの菌糸が接合して、一部が二核性の細胞になります。
そして、二核性細胞の中では核合体が起こり、核相2nの細胞がつくられます。


続けて、減数分裂によって、核相2nの1個の細胞から、核相nの4個の細胞ができます。
さらに、これらの細胞は体細胞分裂によって分裂し、細胞質分裂によってしきられます。
こうして、8つの核相nの子のう胞子がつくられるのです。
8つの子のう胞子を含んでいるものを特に子のうといいます。

このようにしてつくられた子のう胞子は、再び子実体から放出されます。
これが子のう菌の生活環なのです。


写真は子のう菌のようすです。
写真の左下にある色の濃い部分が子実体です。
そこから、子のう胞子が放出されています。

子のう菌の子実体の中には、8個の子のう胞子を含んだ子のうが多数含まれているのですね。
担子菌との違いとあわせて覚えましょう。


菌界のうち、子のう菌についてみていきましょう。