中2理科
5分で解ける!硫黄と鉄の化合に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
これでわかる!
練習の解説授業
鉄は磁石にくっつくが、硫化鉄はくっつかない
(1)は、磁石を近づけたとき、強く引きつけられるのはどちらかという問題です。
磁石に引き付けられるのは鉄の性質 でしたね。
Bには鉄が入っているので、くっつきますね。
しかし、Aに入っているのは硫化鉄なので、磁石にはほとんど引き付けません。
なぜ「ほとんど」と言ったかというと、たまに反応しなかった鉄が残っていて、その鉄によって少しだけ引き付けられるためです。
この問題では「強く」引きつけられるのはどちらかと聞かれているので、鉄を多く含んでいる B が正解です。
鉄には光沢、硫化鉄は黒色
(2)は、AとBの中の物質の見た目を比べる問題です。
Bの中の鉄は金属ですね。
そのため、金属光沢があります。
一方、硫黄がくっついて硫化鉄になると金属ではなくなって黒くなるのでしたね。
よって、黒っぽく固まっているのは、硫化鉄が入っている A となります。
うすい塩酸をかけると、鉄からは水素、硫化鉄からは硫化水素が発生する
(3)は、うすい塩酸をかけたときの性質の違いを答える問題です。
AとBにうすい塩酸を加えると、両方から気体が発生します。
このときに臭いのある気体を発生させたのはどちらでしょうか?
まず、加熱していないBから見ていきます。
Bには鉄が入っています。
鉄に塩酸を加えると、水素でした。
水素には臭いがありませんでした。
それではAはどうでしょうか?
硫化鉄に塩酸を加えると、硫化水素という気体が発生しました。
硫化水素は、温泉のまわりの卵の腐ったような臭いの原因になる気体です。
よって、匂いのある気体を発生させるのは A ということになります。
(4)は、加熱後のAはBとは同じ物質か、ちがう物質かを答える問題ですね。
(1)~(3)からわかる通り、AとBの性質は大きく異なっていました。
もちろん、2つは ちがう物質 です。
硫黄+鉄と硫化鉄について、練習問題を解いてみましょう。
実験の流れから確認しましょう。
まずは、鉄粉と硫黄を混ぜ合わせます。
その混合物を、AとBの2本のアルミニウムはくの筒に入れます。
その後、Aは図にあるように加熱しました。
Bは加熱せず、そのままです。
このとき、AとBのそれぞれには、何が入っているのでしょうか?
Aは加熱されて、 硫化鉄 という物質に変化しました。
Bは加熱されていないので、もとのままの 硫黄+鉄 ですね。