5分で解ける!鉄の酸化(燃焼)に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
スチールウールという物質が問題文に出てきています。
スチールウールは、鉄(スチール)を綿(ウール)のようにしたもののことです。
質量が等しいスチールウールを2つ用意し、その片方をよく燃やしました。
燃やしてないスチールウールをA、燃やしたスチールウールをBとしました。
酸化鉄の性質は、黒色・光沢なし・ぼろぼろにくずれる
(1)は、物質Aと物質Bの色や光沢、かたさについての問題です。
スチールウールは鉄で出来ているのでもちろん金属です。
つまり、金属光沢という光沢がありますね。
しかし、燃やして酸素がくっつくと酸化鉄という別の物質になります。
まず、酸化鉄(物質B)は 黒色 で、 光沢はなくなり ます。
鉄は金属なので、力を加えたときに伸びたり平べったくなったりして形が変わりましたね。
ちなみにこの性質を延性・展性といいました。
しかし、酸化鉄になると金属ではなくなるので、力を加えるとバキッと割れてしまいます。
つまり、指でもんだときにぼろぼろにくずれるのは B です。
酸化鉄の性質は、電流が流れない・磁石にくっつかない
(2)は、物質Aと物質Bが電流を流すか、磁石にくっつくのかについての問題です。
まず、電流が流れたのはどちらでしょうか?
電流が流れるのは金属の性質です。
Aは鉄なので金属ですが、Bは酸化鉄で金属ではありません。
したがって、電流が流れるのは金属である A となります。
次に、磁石がつかなかったのはどちらでしょうか?
磁石にくっつくというのも鉄の特徴でしたね。
だから加熱する前の鉄は磁石にくっつきますが、加熱したあとの酸化鉄は磁石にくっつきません。
よって、磁石にくっつかないのは B となります。
鉄が酸化すると重くなる
(3)は、物質Aと物質Bの重さについての問題です。
AとBを比べると、どちらの質量が大きいでしょうか?
火にかけて燃やすと、まわりの酸素がくっつくということが起きます。
酸素はすごく細かく小さい粒ですが、くっつくとその分だけ質量が増えますね。
つまり、そのままのスチールウールよりも火にかけたほうが質量は大きくなります。
よって正解は B となります。
鉄の酸化について、練習問題をやっていきます。