5分で解ける!酸化銅の還元に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
酸化と還元は同時に起こる
(1)は、化学反応を表した式の空欄を埋める問題ですね。
まずは、①、②から埋めていきます。
①は固体なので 銅 となります。
②は気体なので 二酸化炭素 とわかりますね。
次に物質の変化の名前を答える問題です。
まず、銅についてみてみると、酸素がくっついていた酸化銅から反応後には酸素が取り除かれて普通の銅になっています。
このように酸素が取れる変化のことを還元といいました。
Aは還元 です。
また、酸素が取れたということは、この酸素が他の物質にくっついたということを意味しています。
炭素は初めはただの炭素でしたが反応後には酸素がくっついて二酸化炭素になっています。
このように酸素がくっつく変化のことを酸化と言うのでした。
Bは酸化 です。
酸化と還元は同時に起こる反応だということはしっかりとおさえてください。
化学反応式をつくるときには、反応の前後で原子の数を合わせる
(2)は、化学反応式をつくる問題ですね。
日本語で今回の実験の反応を表すと
酸化銅 + 炭素 → 銅 + 二酸化炭素
となります。
順番に化学式を当てはめていきましょう。
酸化銅はCuO、炭素はC、銅はCu、二酸化炭素はCO2ですね。
すると、次のような式ができます。
CuO + C → Cu + CO2
しかし、このままでは化学反応式としては未完成です。
どのあたりが良くないかというと、反応の前後で物質の数が合っていません。
まず、酸素Oの数を合わせましょう。
反応前の酸素OはCuOの中に1つありますが、反応後にはCO2の中に2つあります。
この数を合わせるために酸化銅CuOはもうひとつあるということになります。
2CuO + C → Cu + CO2
こうしてOの数を合わせることが出来ましたが、また数が合っていない物質が出てきてしまいます。
それは銅Cuですね。
反応前ではCuは2つあるCuOの中にあるため2つありますが、反応後ではCuは1つしかありません。
反応前にCuが2つあったのなら、反応後にも2つ出来るはずだと考えてCuをもうひとつ加えます。
こうして正しい式を立てることが出来ます。
2CuO + C → 2Cu + CO2
練習2も練習1と同じ実験ですね。
式を見ながら解いていきます。