5分でわかる!金属と化合物の質量
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この動画の要点まとめ
ポイント
元の物質の質量と、酸化後の物質の質量は、比例の関係になる
この実験では、元々の銅の質量は1.0[g]です。
これを加熱していくと、少しずつ質量が増えました。
最終的には、1.6[g]を少し超えたところで、質量が増えなくなりましたね。
今回は、元の質量を変えていったら、質量はどのように増えていくかを記録していきます。
次のグラフを見てください。
横軸が銅の質量で縦軸が化合物の質量を表しています。
銅が1.0[g]のとき化合物の質量は、1.6[g]を少し超えたあたりでしたね。
元々の銅の質量を0.8[g]でやった場合や0.4[g]でやった場合には、どのようになるでしょうか?
それを記録していったのが、このグラフというわけです。
マグネシウムの加熱だけでなく、銅の過熱についても考えてみましょう。
銅と酸化銅の質量を記録していくと、こちらも直線になりますね。
このような関係を 比例 といいます。
つまり、少し難しい言い方をすると、銅の質量と酸化銅の質量は比例の関係にあると言えますね。
物質が化合する割合は決まっている
次に金属と酸化物の質量の関係を、表の形で見ていきましょう。
まず、表の読み方を確認しましょう。
上の行には加熱前の銅の質量、下の行には加熱後の物質の質量が書かれています。
たとえば、0.2[g]の銅を加熱すると、0.25[g]の酸化銅ができることがわかりますね。
また、0.4[g]の銅からは、0.5[g]の酸化銅ができることになります。
0.6[g]のとき、0.8[g]のときと同じように見ていきます。
さて、ここで銅と酸化銅の質量にある関係があることがわかりますか?
銅の質量が2倍、3倍になると、できる酸化銅の質量も2倍、3倍になっていますね。
この関係を数学の言葉で 比例の関係 というのでした。
比例の関係にあるということを知っていると、次のようなことがわかります。
たとえば、銅が1.2[g]あったとき、何[g]の酸化銅ができるか求めてみましょう。
比例の関係であるということから、1.2[g]は0.6[g]の2倍です。
つまり、できる酸化銅の質量も2倍になっていると考えられます。
よって、できる酸化銅の質量は、0.75[g]の2倍、つまり1.5[g]だとわかります。
ちなみに、銅1.2[g]が1.5[g]に増えましたが、この増えた分の0.3[g]は何でしょうか?
銅に酸素がくっついて酸化銅になったのですから、増えた0.3[g]は 酸素の質量 ということになります。
ここまで、銅の質量と酸化銅の質量には、比例の関係があることがわじかりました。
この関係は「◯:△」という比の形で表すこともできます。
銅0.4[g]のとき酸化銅0.5[g]のところに注目してみましょう。
このときの比を式で表すと、銅:酸化銅= 0.4:0.5 となりますね。
両辺に10をかけると、
銅:酸化銅= 4:5 となります。
物質が化合する割合は決まっていて、○と酸化○の間には、比例の関係があるということを覚えましょう。
前回は、金属の加熱と質量の測定を繰り返し行って、質量の変化を記録しましたね。