5分でわかる!相同器官
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この動画の要点まとめ
ポイント
生物は長い時間をかけて姿形を変えていくことが進化
これまでいろいろな種類の動物について学習してきましたね。
その中に、魚類、両生類、ハチュウ類がいました。
これらの生物は、同時に地球上に現れたというわけではありません。
それではどのような順番で登場してきたのでしょうか?
まず、最初に現れたのが魚類です。
それが姿形を変えて、両生類になりました。
さらに両生類が姿形を変えてハチュウ類になったのです。
生物は長い時間をかけて姿形を変えていったことがわかりますね。
このことを生き物の 進化 といいます。
次に、どのように変化していったのか、詳しく見ていきましょう。
まず、魚類は えら呼吸 しかできません。
両生類はこどものときはえら呼吸ですが、おとなになれば肺で呼吸し、陸上でも生活できるようになります。
しかし、両生類は体が乾くと呼吸しにくくなりますし、卵を産むときのために水辺から離れられません。
両生類とは違って、ハチュウ類は完全な肺呼吸です。
また、体がうろこでおおわれているので、水辺から離れても生きていくことができます。
このようにして、水中でしか生きられなかった生物が、水辺の近く、さらには水辺の遠くでも生きていけるようになったわけですね。
もとが同じだった器官が相同器官
ここまで、生物の進化について、説明してきました。
しかし、その証拠はあるのでしょうか?
生物の進化の証拠の1つとして、 相同器官 について学習します。
図は、コウモリの翼、クジラのひれ、ヒトの腕を細かく見たものです。
コウモリ、クジラ、ヒトが住む場所はバラバラです。
しかし、翼、ひれ、腕の骨は似たようなつくりをしていることがわかりますね。
例えば、どれにも2本1組の骨があります。
また、先の部分の骨の数はどれも同じです。
このような共通点から、元々は3つとも同じ構造だったのではないかと考えられます。
もとが同じだった器官のことを 相同器官 といいます。
ちなみに、相同器官と似た言葉に、 相似器官 があります。
相似器官は、コウモリの翼と昆虫の羽のように、役割は同じだけどもとが異なる器官のことを意味します。
相同器官と相似器官は、字も意味も似ているので注意しましょう。
今回は、生物が長い時間をかけて、姿形を変えていくことについて学習します。