5分で解ける!電池の仕組みに関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
電流が流れる仕組みをおさえよう!
電圧計の針は通常、右側に動きます。
「通常」というのは、 電圧計の+端子に+極が、-端子に-極がつながっている場合です。
つまり今回はその逆で、 電圧計の+端子に-極が、-端子に+極がつながっている 状態だということです。
+極になるのは、-端子につながっている金属板ですね。
答えは B です。
金属板に用いる金属の組み合わせを変えると、針がふれる向きが変わりました。
その理由を答える問題です。
Aを亜鉛板、Bを鉄板にすると、針が左にふれました。
つまり 亜鉛から電子が放出されていて、亜鉛板が-極になっている のです。
次にAの亜鉛板はそのままで、Bをマグネシウムリボンに変えると、今度は針が右にふれました。
+極と-極が逆になった ということですね。
このことからわかるのは、 同じ金属でも、反対側につなぐものによって+極と-極が変わる ということです。
金属が陽イオンになるときに電子が放出されます。
金属をイオンに変え、発生した電子を使って電流を流すのが電池の仕組みでしたね。
同じ金属でもイオンになりやすいものとなりにくいものがあり、イオンになりやすい金属がマイナス極になるのです。
(3)は、電圧が生じない(=電気が流れない)金属の組み合わせを答える問題です。
程度の差はあれど、金属はすべて陽イオンになります。
基本的にはどんな金属の組み合わせでも電池をつくれますが、1つだけやってはいけないパターンがありましたね。
そう、 同じ金属を使う組み合わせ です。
答えは エ になります。
2つの金属のイオン化傾向が同じ大きさだと(どちらも同じくらいイオンになりやすいと) 両側から同じ勢いで電子が発生して、移動を打ち消しあってしまう のでしたね。
同じ金属を使うと電気は流れないということをおさえておきましょう。
(1)は、A、Bのどちらが+極なのかを答える問題です。
少し難しいですが、この問題を解くカギは 電圧計の針がふれている向き にあります。