5分でわかる!中和
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この動画の要点まとめ
ポイント
酸性とアルカリ性、混ぜるとどうなる!?
では、酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液、 この2つを混ぜるといったいどうなるのでしょうか?
ものを溶かす力が合わさって、さらに強くなるのでしょうか?
それとも全く別の反応がおこるのでしょうか?
次のような実験を通して、酸性とアルカリ性を混ぜる 「中和」 について学習していきましょう。
BTB溶液の色が、どんどん「緑色」に変わっていく
まず、ビーカーの中にうすい 水酸化ナトリウム水溶液 をいれます。アルカリ性の水溶液です。
これに BTB溶液 を加えると 青くなります。
酸性なら黄色、中性なら緑色、アルカリ性なら青色に変わるのが、BTB溶液の特徴でしたね。
BTB溶液を加えた後、酸性の水溶液である 塩酸 をいれていきます。
すると、BTB溶液の色がしだいに 緑色に変わっていくのです。
緑は 中性を示す色 でしたよね。
つまり、酸性とアルカリ性の水溶液を混ぜると 中性 になるのです。
酸性とアルカリ性、互いの性質を打ち消しあう反応=「中和反応」
酸性とアルカリ性を混ぜると中性になった。
つまり、酸性とアルカリ性が 互いの性質を打ち消しあった ということです。
これを 中和(反応) と呼びます。
酸性とアルカリ性を混ぜると、互いの性質が打ち消され、ものを溶かす能力を持たない 中性 に変わるということです。
中和反応によって、水(H2O)と塩(えん)ができる
中和反応によって、みなさんもよく知るある物質が発生します。
酸の原因物質はH+、アルカリの原因物質はOH-ですよね。
H+とOH-がくっつくと、 H2O(水) ができるのです。
すっぱくてものを溶かす水溶液と、苦くてものを溶かす水溶液を混ぜると、ただの水に変わるということですね。
さらに、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液からH+とOH-がそれぞれなくなると、ある物質ができます。
今回の実験のように、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜると、水のほかに 塩化ナトリウム という物質ができます。
塩化ナトリウムのように、 中和反応によって生じる物質 のことを 塩(えん) と呼びます。
中和反応によって、水以外に生じる物質のことだと考えてください。
酸性とアルカリ性の水溶液を混ぜると、水と塩が発生します。
このような反応を 中和(反応) と呼ぶのです。
酸性とアルカリ性、互いの性質を打ち消しあう反応です。
今回のテーマは「中和」です。
これまでの授業では、水溶液の2つの性質を学んできました。
酸性 と アルカリ性 です。
酸性はすっぱく、ものを溶かす性質で、原因物質はH+でした。
アルカリ性は苦く、ものを溶かす性質で、原因物質はOH-でしたね。