今回のテーマは「細胞分裂」です。
人間は生まれた時は赤ちゃんですが、だんだん体が大きくなり、大人になっていきますよね。
植物の中にも、最初は種から小さな芽がでるだけですが、成長すると見事な花を咲かせるものもあります。

このように、動植物は 成長して大きくなっていきます。
このとき、動物や植物を構成する 細胞 には、どのような変化がおこっているのでしょうか？
こちらを見てください。

いちばん左の図を見てください。
四角い箱のような形をしているのが 細胞 、細胞の中にある球のような形をしているのが 核 です。
核の中には 染色体 という、薬品に染まりやすい物体があります。

この4つの図は、細胞の大きさや 核 、そして 染色体 の変化を表した図です。
成長する時、細胞は図の左から右の順番で変化していきます。

左から2番目の図を見てください。
染色体が引っ張られて、2つにわかれていく様子を示しています。
このあと細胞は、左から3番目の図のようになります。
染色体が2つに分かれた後、細胞自体も2つにわかれるのです。
これを 細胞分裂 といいます。
2つにわかれた細胞は、いちばん右の図のように、それぞれ元の大きさまで大きくなるのです。

細胞分裂にはいくつかの種類があります。
今回学習したような、ふだん体の中でおこっている細胞分裂を 体細胞分裂 といいます。
生物を成長させるため、細胞を増やすために体細胞分裂が行われるということをおさえましょう。

最後に、今回学習した内容をまとめます。

動物や植物が成長する時、細胞にも変化が起きています。
体細胞分裂 によって 細胞の数が増え 、分裂した細胞が 大きくなる 。
これが成長の仕組みです。