5分でわかる!優性の法則
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
図の右側は 有性生殖 のようすを表しています。
カエルのように、 オスとメスがかかわりあって子どもができる 生殖方法です。
対照的なのが、ミカヅキモなどのように単体で分裂して個体を増やす 無性生殖 です。
両親から受け継いだ情報が異なる場合、子どもはどうなる?
有性生殖の場合、卵や精子などの 生殖細胞 がつくられ、子に情報が受け継がれます。
このとき、 両親から受け継いだ情報に違いがあったら、子どもはどうなるのでしょうか?
例えば人間の場合、先祖代々 黒髪 の父親と、先祖代々 金髪 の母親から生まれた子どもの髪の色はどうなると思いますか?
黒髪、金髪、それとも黒と金が混ざった色になるのでしょうか?
このように両親から受け継いだ情報が異なる場合には、 子どもの形質(表に現れる性質のこと)を決めるルール があります。
そのルールを 「優性の法則」 と呼ぶのです。
こちらを見てください。
丸形としわ形 エンドウマメの形質に注目!
優性の法則について、 エンドウマメ の種子に注目して学習します。
「遺伝学の父」と呼ばれる メンデル という人物がエンドウを使った実験を行ったため、
優性の法則について勉強するとき、エンドウはよく題材になります。
エンドウの種子には、 丸 と しわ の大きく2種類の形があります。
今回、丸形の形質の遺伝子をA、しわ形をaと表現します。
代々丸形の種子をつくるエンドウと、代々しわ形の種子をつくるエンドウをかけあわせたとき、子どもの形質はいったいどうなるのでしょうか?
代々丸形の種子をつくるエンドウは、両親から同じ遺伝子を受け継ぐため、遺伝子の組み合わせは AA と表せます。
しわ形の場合も同じで、遺伝子の組み合わせは aa と表せます。
このように、両親からもらってきた情報が同じであることを 純系 と表現することも覚えておきましょう。
親から子へ情報を受け継ぐとき、対になる遺伝子のうち1つがわたされます。
純系の親は 同じ遺伝子の組み合わせ(AAとaa) なので、丸形のエンドウからはA、しわ形のエンドウからはaが子へと受け継がれることになります。
つまり、子の遺伝子の組み合わせは Aa になります。
丸形としわ形では、丸形の方が「表に出てきやすい」=優性形質
子どもの遺伝子の組み合わせはAaですが、 種子の形は丸形かしわ形のどちらかしかありません。
丸形としわ形のように、どちらか一方しか現れない、対立する情報のことを 対立形質 といいます。
そしてこの対立形質には、表に出てくる 「出てきやすさ」 が決まっているのです。
エンドウの場合、「丸」と「しわ」だと 「丸」の方が表に出てきやすい です。
Aaという遺伝子の組み合わせの場合、エンドウの形は 100%「丸」になります。
このように、「表にでてきやすい」ことを 優性 と表現します。
親から異なる情報を受け継いだとき、 優性の形質だけが表に出てくる というルールを 「優性の法則」 と呼ぶのです。
どちらか一方しか現れない形質どうしを「対立形質」
優性の形質だけが表に現れることを「優性の法則」といいます。
それぞれしっかり覚えておきましょう。
今回のテーマは「優性の法則」です。
こちらを見てください。