5分でわかる!遺伝の流れ
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この動画の要点まとめ
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前回の授業と同じく、今回も エンドウマメ を題材に話を進めていきます。
エンドウの種子の形について、丸形の情報を持つ遺伝子をA、しわ形をaと表します。
純系の丸形(AA)と純系のしわ形(aa)のエンドウを受粉させると、子の遺伝子は Aa になります。
AAとaaの親から遺伝子を1つずつ受け取るため、子の遺伝子はAaになるのです。
Aの遺伝子が持つ情報、丸形の方が 優性 なので、Aaのエンドウの種子は丸形になりますね。
ここまでは前回の授業で学習した通りです。
遺伝子の組み合わせがAaのエンドウをかけあわせると・・・?
では、 Aaの遺伝子を持つエンドウどうしを受粉させると、その子どもはどうなるのでしょうか?
ちなみに、同じものをかけあわせることを 「自家受粉」 と呼ぶことがあります。
テストで「自家受粉」という表現がでたら、おなじ遺伝子をもつエンドウをかけあわせるんだと考えてください。
AaとAaの遺伝子をかけあわせると、どちらも丸形なので、その子どもの種子は全部丸形になる・・・わけではありません。
なぜならば、 遺伝子は親から1つずつ受け継がれる からです。
両親ともに遺伝子の組み合わせはAaなので、 片方の親から渡される遺伝子はAかaの2択です。
もう片方の親からもAかaの2択なので、その組み合わせは全部で 4パターン あることになります。
AA、Aa、aA(Aa)、aaの4パターンです。
ふつうは大文字を先に書くので、aAという書き方はあまりしません。
丸:しわ=3:1
Aは丸形、aはしわ形の情報を持ち、Aが優勢です。
では、AA、Aa、Aa、aaの遺伝子の組み合わせは、それぞれどちらの形質になるでしょうか?
AAはもちろん 丸形 ですね。
Aaは、丸形が優勢なので 丸形 になり、aaだけは しわ形 になります。
つまり、AaとAaの遺伝子を持つエンドウを受粉させると、
子の遺伝子の組み合わせはAA、Aa、Aa、aaの4パターンとなり、
4パターンのうち3パターンで丸形、1パターンでしわ形になる ということです。
こちらを見てください。
遺伝子の組み合わせを、表にして整理しました。
親は丸形の純系としわ形の純系で、遺伝子はそれぞれAAとaaです。
AAとaaを受粉させると、子はAaになります。
Aaの子を自家受粉させると、孫は表のように4パターンの組み合わせになるのです。
子の遺伝子がAaなので、孫に受け継がれる遺伝子はAかaの二択です。
孫の遺伝子の組み合わせは、AA、Aa、Aa、aaの4パターンになり、aaはしわ形、残りはすべて丸形になります。
つまり、 丸形:しわ形=3:1の割合で孫が生まれる のです。
純系の丸としわをかけあわせると、子はすべて丸になります。
しかし、Aaの遺伝子の組み合わせを持つ子を自家受粉させると、丸と丸のかけあわせからしわ形の孫が生まれるのです。
遺伝の計算は少し難しいですが、テストで本当によく出ます。
映像授業を見て、しっかり復習しておきましょう。
今回のテーマは「遺伝の計算」です。
有性生殖の場合、両親が持っている情報が子に半分ずつ伝えられます。
このとき、両親が持っている性質はどのように子に遺伝するのでしょうか?
そして、生まれてくる子どもに複数の種類がある場合、
子はどのような組み合わせで、どのような割合で生まれてくるのでしょうか?
こちらを見てください。