力のつり合いと運動の関係を見ていきます。

図では、床の上に物体があり、それを人が引っ張っています。
この物体を同じ速さで動かし続けるためには、力を加えなければなりません。
最初に物体を引っ張っても、その後に引っ張り続けなければ、どんどん遅くなってしまうわけです。
それはどうしてでしょうか？
同じ速さで動かし続けるためには、力をつり合わせる必要がありましたね。
物体が床の上をすべる場合、物体と床がこすれます。
このときに発生するのが、まさつという力です。
物体を右に引っ張るときには、まさつの力は左側にはたらきます。
まさつの力によって、運動がおそくなっているわけです。
そこで、まさつの力と同じ大きさの力で、物体を引っ張ります。
すると、まさつの力と手で引っ張る力が打ち消しあいます。
つまり、力がつり合っているわけですね。
このように「外から力が 加わらない 」か「力が つり合う 」とき、ものを同じ速さで動かし続けることができます。
ちなみに、このような運動を等速直線運動といいましたね。