3つ目のポイントは、「日本周辺の海流」です。
全部で4つの海流を紹介します。

海の水の流れのことを海流といいます。
海流には暖流と寒流の2つがあります。
暖かい海の流れが暖流、冷たい海の流れが寒流です。
日本周辺の4つの海流も、暖流と寒流2つずつに分けられます。
こちらを見てください。

まずは暖流を2つ紹介します。
暖流は暖かい南の方向から、北へ向かって流れています。

地図の左下から、日本と中国の間の海（＝日本海）に流れ込む海流がありますね。
対馬という島を通っていることから対馬海流と呼ばれています。

地図の左下から太平洋に向かって流れているのが日本海流です。
日本海流は別名黒潮とも呼ばれています。
海の流れが黒く見えることから黒潮という呼び名がつきました。

つづいては寒流です。
寒流は北から南へと流れています。

北海道の西側を通り、日本海に向かって流れる海流があります。
これはリマン海流です。
地図の右上から、太平洋に向かって流れているのが千島海流です。
千島列島という島のあたりから流れているので千島海流と呼ばれています。
千島海流には親潮という別名もあります。

親潮（千島海流）は寒流で、黒潮（日本海流）は暖流です。
間違えないように「親（潮）は冷たい」と覚えておきましょう。

寒流と暖流がぶつかる場所を潮目といいます。
海流に乗って寒暖両方の魚が集まりやすく、魚のえさとなるプランクトンも豊富な場所です。
漁をするにはとても都合が良いですよね。
千島海流と日本海流がぶつかる太平洋海域の潮目は特に、魚がたくさん集まる場所として有名です。

日本海の中で、対馬海流とリマン海流がぶつかる場所があります。
寒流と暖流がぶつかるので、魚が集まりやすい場所ができます。
そして、日本海は比較的水深が浅い海です。
水深が約200メートルまでの傾斜がなだらかな海底を大陸棚といい、好漁場として知られます。
潮目と大陸棚、 しっかり覚えておきましょう。