5分でわかる!円高と産業の空洞化
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この動画の要点まとめ
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日本はかつて「加工貿易」がさかんだった
日本はかつて 加工貿易 と呼ばれる貿易がさかんでした。
「加工貿易」とは 海外から原料を輸入して、加工して作った製品を輸出する貿易 のことです。
日本では、石油や天然ガスなどのエネルギー資源があまり産出されません。
原料の産出は少ないものの、高い工業力を持つ日本では、加工貿易がさかんに行われてきました。
円高が原因で、日本の製品の値段が上がる→製品が売れにくくなる
しかし、日本の加工貿易はしだいに利益を上げるのが難しくなっていきます。
その原因の1つが 円高 です。
日本と外国のお金を比べて、 日本のお金(=円)の価値が高くなること を円高といいます。
円高になると 日本製の商品の値段が上がり、海外では売れにくくなってしまうのです。
海外に工場を移転→「産業の空洞化」
円高に加え 外国の方が賃金や土地が安い という理由から、日本の企業は 海外に工場を移転 するようになります。
その結果、国内での工業が衰退してしまう現象がおこりました。これを 産業の空洞化 といいます。
とても重要な言葉なので、しっかり覚えておきましょう。
日本の輸出と輸入のグラフ それぞれの特徴をおさえよう
つづいて、日本の 輸出入品 に注目します。
輸出品と輸入品、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?
こちらのグラフを見てください。
右側は輸出のグラフです。まずは 繊維・繊維製品 の項目に注目してください。
1935年には輸出の約4割を占めていましたが、2012年にはほとんど輸出されていませんね。
代わりに増えているのが 機械類 の輸出です。
原料を輸入し、機械類を作って輸出する貿易がさかんに行われていることがわかります。
このような貿易を 加工貿易 といいましたね。
機械類の中でも、特に 自動車 の輸出がさかんに行われています。
左側は輸入のグラフです。注目してほしいのは 機械類 の割合です。
輸出のグラフと同じく、輸入のグラフでも機械類の割合が増えているのがわかります。
外国の安い製品を輸入するほか、 日本の企業が外国でつくった製品を日本に輸入 する「逆輸入」が行われています。
円高などが原因で「産業の空洞化」が進んだこと。
輸出・輸入ともに、機械類の割合が多いということ。
日本の貿易の特徴をおさえておきましょう。
1つ目のポイントは、「日本の貿易の特徴」です。
世界の国々の多くは、製品や資源を海外に輸出したり、海外から輸入したりしています。
このように、 外国との間で商品を売り買いすること を貿易といいます。
今回は、日本の貿易の特徴について学習しましょう。