5分でわかる!中部地方の山・川・平野
- ポイント
- 練習
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
日本アルプスと富士山
下の地図を見てください。3つの山脈と富士山が示されています。まずは山脈に注目しましょう。
一番北側の山脈は 飛騨山脈(ひださんみゃく)。岐阜県や富山県などにまたがり、別名 北アルプス と呼ばれます。
飛騨山脈の南が 木曽山脈(きそさんみゃく)。3つの山脈の中央に位置することから 中央アルプス と呼ばれます。
木曽山脈の南が 赤石山脈(あかいしさんみゃく)。別名 南アルプス と呼ばれます。ちなみに、山梨県には 南アルプス市 という地名があるんですよ。
飛騨・木曽・赤石山脈は、3つ合わせて 日本アルプス と呼ばれます。また、山梨県と静岡県の県境には 富士山 があります。日本一高い山として有名ですね。日本アルプスと富士山、中部地方の山地を覚えましょう。
3つの川が集まる濃尾平野
つづいて、平野や盆地、台地などの地形について学習します。こちらを見てください。
まずは地図の南西部に位置する平野に注目してください。愛知県や岐阜県にかけて広がる 濃尾平野 です。濃尾平野には 揖斐(いび)川、長良(ながら)川、木曽(きそ)川 の3つの川が流れています。水を豊富に確保できるため、濃尾平野では 稲作 がさかんです。
ただし濃尾平野では、大雨が降った時などに 川の水があふれて氾濫(はんらん)してしまう ことがあります。洪水を防ぐため、濃尾平野には 輪中 と呼ばれる、周囲を堤防で囲んだ集落がみられます。
稲作がさかんな越後平野、越後平野を流れる信濃川
新潟県には稲作が盛んな 越後平野 があります。越後平野など、日本海側の平野は(水田)単作地帯と呼ばれています。
日本海側は冬に降水量が多い(雪が多く降る)ため冬には稲作ができず、夏から秋にかけて、1年に1度だけ米を作ることができます。「1年に1度」作ることから「単作」地帯と呼ばれているのです。ちなみに新潟県では コシヒカリ という銘柄米(めいがらまい)がさかんに生産されています。
越後平野には 信濃川 が流れています。信濃川は 日本一長い川 として有名です。
扇状地がみられる甲府盆地
地図の南東部、山梨県に位置しているのが 甲府盆地 です。甲府盆地には扇状地と呼ばれる地形がみられます。川が山地から盆地や平野に移る所などに見られる、土砂などが扇状に堆積した地形を扇状地といいます。
扇状地は水はけがよいため、果物の生産に適しています。甲府盆地では、果物の中でも特に もも や ぶどう の生産がさかんです。
中央高地では高原野菜の栽培がさかん
長野県や山梨県などに広がる、中部地方の山岳地帯を 中央高地 と呼びます。中央高地では 高原野菜 の生産がさかんです。
中央高地では、涼しい気候をいかし、キャベツやレタスなど本来冬に収穫する野菜を夏に収穫します。これを 抑制栽培 といいます。
牧ノ原台地では茶の生産がさかん
最後に、静岡県に位置する 牧ノ原台地 を紹介します。牧ノ原台地では 茶 の生産が非常にさかんです。茶の生産量日本一を誇る静岡県の中でも、茶の名産地として知られています。
ちなみに、牧ノ原台地を流れている川を大井川といいます。あわせて覚えておきましょう。
今回のポイントは、「中部地方の山・川・平野と農業の特徴」です。テストによく出る山脈や川の名前、そして各地の農業の特徴について学習しましょう。