5分でわかる!中部地方の工業と気候
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この動画の要点まとめ
ポイント
中部地方の北部では地場産業が発達 伝統的工芸品も生産される
まずは中部地方の北部について学習します。
地図中に示されている3つの都市のうち、一番西側に位置するのが鯖江(さばえ)です。
福井県の鯖江市ではメガネのフレームの生産がさかんで、国内生産の90%以上を占めています。
非常に高い割合ですね。
石川県に位置する輪島(わじま)では、伝統的工芸品である輪島塗がつくられています。
輪島以外にも、北陸地方(中部地方の北部)では伝統的工芸品の生産がさかんな場所があります。
その理由の一つが日本海側の気候です。
雨や雪が多く降る冬には農業ができないため、農業の代わりに工芸品が生産されるようになりました。
3つ目に紹介するのが富山です。
富山では薬の生産・販売がさかんで、かつては全国に薬を売り歩いていた行商人もいました。
このように、鯖江、輪島、富山などの都市では、冬に農業ができないことから、
代わりに地域の特色を活かした産業が発達しました。
このような産業を地場産業といいます。
重要な言葉なので、しっかり覚えておきましょう。
中部地方の南部では機械工業がさかん 中京工業地帯や東海工業地域が発展
つづいて中部地方南部の工業について学習します。
こちらを見てください。
中部地方南部の工業の中心ともいえるのが中京工業地帯です。
中京工業地帯は出荷額が日本最大で、機械工業の割合が多いという特徴があります。
中京工業地帯に属する都市を紹介します。
地図の左側、三重県の都市が四日市です。
かつて公害病が発生したことでも知られる四日市では石油化学工業が非常にさかんです。
四日市からみて東に位置する、愛知県の豊田も中京工業地帯に含まれます。
豊田には世界的に有名な自動車工場の本社があり、自動車の生産が非常にさかんです。
静岡県の臨海部に広がるのが東海工業地域です。
戦前から工業が発達していた場所が工業「地帯」、戦後から発達した場所を工業「地域」と呼びます。
東海工業地域は戦後から工業が発達し、特に機械工業の割合が高いという特徴があります。
東海工業地域に含まれるのが、静岡県の浜松市です。
浜松ではオートバイや楽器の生産がさかんです。
同じく静岡県の富士市では、製紙・パルプの生産がさかんです。
静岡県の工業がさかんな都市、あわせて覚えておきましょう。
中部地方の気候 降水量に注目しよう!
最後に、中部地方の気候について学習します。
北陸の富山、中央高地の長野、東海の静岡、これら3つの都市の気候グラフを見てみましょう。
一番左が富山の気候グラフです。
降水量に注目してください。
1月や12月の降水量が多くなっていることがわかりますね。
これは日本海側の気候の特徴、「バンザイ型」の降水量です。
冬の降水量が多い→日本海側の気候→富山市の気候、という順番で考えましょう。
真ん中は長野の気候グラフです。
とにかく降水量が少ないことがわかりますね。
さらに、1月の気温が0℃と低くなっていることも特徴的です。
降水量が少ない→中央高地の気候→長野市、と考えましょう。
右側は静岡の気候グラフです。
3つのグラフの中で一番降水量が多くなっていますね。
太平洋側の気候は、夏は梅雨や台風の影響で降水量が多く、冬は晴れる日が多いという特徴があるのです。
比較的降水量が多く、特に夏に雨が多い→太平洋側の気候→静岡、という順番で考えましょう。
今回のポイントは、「中部地方の工業と気候」です。
まずは工業に注目して学習していきましょう。
こちらを見てください。