5分でわかる!東京大都市圏と大都市の問題
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この動画の要点まとめ
ポイント
東京大都市圏には人口が集中 外国の大使館も見られる
東京を中心に人が多く集まり、結びついている地域を 東京大都市圏 といいます。
なぜ、多くの人が集まっているかわかりますか?
答えは簡単で、東京は日本の 首都 だからです。
日本の経済や社会の中心地である東京大都市圏には 企業の本社 や 外国の大使館 が集まっています。
「大使館」というのは それぞれの国の出張所 のようなものだと考えてください。
大使館の近くを歩いていると、警察官が立っているのを目にすることがあります。
諸外国の代表者が集まる場所なので、警備も厳重なのです。
過密による問題 地価が高い・ゴミを処理する場所が足りない、など
東京大都市圏には、たくさんの人やモノが集まっています。
ただ、東京に住むのは便利な反面、不便な点も多くあるのです。
便利な点として、たとえば 交通網が発達している ことが挙げられます。
一方で不便な点として、たとえば 地価が高い ことが挙げられます。
同じ広さの土地に住む場合でも、東京では地方の数倍の値段がかかる場合があるのです。
また、ゴミを燃やす場所や埋め立てる場所が不足しているなど ゴミをめぐる問題 も発生しています。
人が多く住んでいるからこそ生じている問題もあるのです。
土地不足などの問題を解決するために、東京などの大都市では 再開発 が行われています。
「再開発」とは 新しい建物やビルをつくること だと考えてください。
より高いビルや大きなマンションを建てることで、より多くの人が生活できるようになります。
昼間人口と夜間人口 東京はどっちの方が多い?
ここでみなさんに問題です。
実は、東京は 昼と夜とで大きく人口が異なる のです。
昼と夜、いったいどちらの方が人口が多いかわかりますか?
正解は 昼 です。
東京では 昼間人口 (昼の人口)の方が 夜間人口 (夜の人口)よりも多いのです。
なぜでしょうか?
理由の一つが、先ほど紹介したような様々な問題です。
地価が高かったり、ゴミ問題が生じていたり、人口密度が高かったりと、東京は住みにくいと考える人も多くいます。
そのため、東京の少し周りに住み、東京へ通勤・通学する人がいるのです。
つまり 昼間は会社で働く人などが東京へ集まってくる のに対し、 夜はその人たちが東京周辺の都道府県へ帰る ため、東京は昼間人口の方が多くなるのです。
同じ理由で、東京とは反対に 埼玉県などでは夜間人口の方が多くなります。
東京大都市圏に含まれる5つの都市 いずれも「政令指定都市」
続いて、東京大都市圏に含まれる5つの都市を紹介します。
こちらを見てください。
まずは神奈川県に位置する2つの都市を紹介します。
最初に紹介するのは、神奈川県の県庁所在地である 横浜市 です。
写真に写っている 横浜赤レンガ倉庫 や中華街など、多くの人が観光で訪れています。
続いて紹介するのは 川崎市 です。
こちらは 工業がさかん で、京浜工業地帯の中心ともいえる都市です。
続いては、埼玉県に位置する さいたま市 です。
市の名前はひらがなです。
市町村合併の際に、親しみやすい名前にするという意図もあってひらがなになりました。
全国には他にもひらがなの名前の都市があるので、是非調べてみてください。
最後に紹介するのは、千葉県の 千葉市 と神奈川県の 相模原市 です。
千葉市は千葉県の県庁所在地です。
相模原市は、2045年頃に全線開通予定の リニアモーターカー が通る予定となっています。
東京大都市圏に含まれる5つの都市を紹介しましたが、実はこれらには共通点があります。
これらの都市はすべて 政令指定都市 なのです。
政令指定都市とは、政令(内閣が出す命令)で指定された 人口50万人以上の市 のことです。
いわゆる「大都市」のことですね。
今回紹介した5つの都市は、すべて政令指定都市です。
このように、東京大都市圏には 東京以外にも人口が多い都市がたくさんあります。
その理由の1つに 交通網、特に鉄道網が発達している ことが挙げられます。
東京における電車での移動は確かに便利なのですが、人口が多いため、時間によっては 電車が非常に混む ことがあります。
特に、通勤通学時の朝や、帰宅時の夕方は大変混みます。
この時間帯を ラッシュアワー というのです。
交通網が発達している反面、時間によっては移動がとても大変な場合もあるということを覚えておきましょう。
今回のポイントは、「東京大都市圏と大都市が抱える問題」です。
①関東地方の中でも特に人口が集中している 東京大都市圏
②東京大都市圏に属する 5つの政令指定都市
以上2点について学習します。