5分でわかる!東北地方の山・川・平野と農業
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この動画の要点まとめ
ポイント
世界遺産に登録されている白神山地 ぶなの原生林が広がる
地図の一番上を見てください。最初に紹介するのは 白神山地(しらかみさんち)。青森県と秋田県にまたがる山地です。
白神山地には ぶなの原生林(人の手があまり加わっていない状態の森林)が広がっており、1993年に 世界遺産(世界自然遺産) に登録されました。日本の自然が世界自然遺産に登録されたのは、この年が初めてです。ちなみに、同じく1993年に 屋久島 も世界自然遺産に登録されています。
続いて地図の真ん中、東北地方の中心を南北に延びる山脈を見てください。こちらは奥羽山脈です。奥羽山脈は 日本最長の山脈 として知られます。
最後に、地図の東側を見てください。岩手県に広がる 北上高地 です。山脈ほどではありませんが、標高が高い場所のことを「高地」と呼びます。北上「山脈」ではありませんので、注意して覚えましょう。
りんごの生産がさかんな津軽平野、干拓によって陸地を広げた八郎潟
続いては平野や盆地、川について学習します。
こちらを見てください。
最初に紹介するのは、青森県に位置する津軽平野です。
津軽平野はりんごの生産がさかんです。
特徴として是非覚えておきましょう。
続いては、秋田県に位置する湖である八郎潟です。
八郎潟は干拓によって湖をうめたて、陸地部分を増やしていきました。
干拓の際にはポルダーと呼ばれる干拓地で有名なオランダの技術が取り入られました。
米づくりがさかんな庄内平野 庄内平野を流れる最上川
地図の左下を見てください。
こちらは、山形県に位置する庄内平野です。
庄内平野は米づくりがさかんなことで知られます。
地方別でみると、東北地方は日本で一番米の生産が多い地方なのです。
都道府県別では新潟県が日本一ですが、地方別では東北地方だと覚えておきましょう。
庄内平野を流れているのが最上川です。
流れが速い最上川は日本三大急流の1つに数えられています。
最上川の流域には山形盆地があります。
山形盆地はおうとう(さくらんぼ)の生産が非常にさかんです。
このように、最上川流域では、中流ではくだもの、下流では米の生産がさかんだと覚えておきましょう。
東北地方の太平洋側から吹く冷たい風「やませ」
米作りがさかんな東北地方ですが、実は米作りの「敵」とも呼べる特徴的な気候があります。
それが、東北地方の北東方向から吹くやませです。
やませは冷たい風なので、夏に吹くと米が育ちにくくなってしまいます。
これを冷害といいます。
1990年代には、宮城県のササニシキというお米が、やませによって大打撃を受けてしまいました。
ササニシキは寒さにあまり強くなかったのです。
こうして冷害による被害もふまえて、より優れた品種を作り出すために品種改良が行われるようになりました。
宮城県では、品種改良によって生まれたひとめぼれという銘柄のお米が生産されるようになったのです。
今回のポイントは、「東北地方の自然と農業」です。東北地方の地形や農業について学習します。最初に、東北地方の 山地や山脈、高地 をおさえましょう。