中学歴史
5分でわかる!聖武天皇の政治1 墾田永年私財法制定
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この動画の要点まとめ
ポイント
税負担が重く農民が逃げ出した 聖武天皇、荒れた土地をどうする?
これでわかる!
ポイントの解説授業
逃げ出す農民たち 土地が荒れ果てていく・・・
大きな負担を強いられた農民たちの中には、戸籍をごまかして子どもの年齢を偽り、口分田をもらわないようにした人もいたそうです。
そして、ごまかせなくなった農民は土地を捨てて逃げ出すようになりました。
耕す人がいなくなると、土地は荒れ果て、税も取れなくなってしまいます。
そこで、聖武天皇が対策に乗り出しました。
聖武天皇の対応 「墾田永年私財法」を制定
困り果てた聖武天皇は、743年に墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)という決まりを作りました。
これは、**「新しく耕した土地は永久に私有を認める」**という決まりでした。
つまり、国ではなく個人が土地を持てるようになったのです。
この法律によって、荘園と呼ばれる私有地が発生しました。
墾田永年私財法の制定とそれに伴う荘園の発生で、「土地と人民は国のものである」という公地公民制は崩壊しました。
国にとっては、大宝律令によって決められた国の前提を無くしてでも、農民に土地を耕してもらう必要があったのです。
奈良時代2のポイント1は、「農民の逃亡」です。
大宝律令によって定められた様々な税は、農民たちにとって大変過酷なものでした。
実際、当時の農民の悲しみを詠んだ貧窮問答歌という歌が、山上憶良という人物によって残されています。