室町時代４のポイント１は、「室町時代の農業」です。
生産力を上げるためのさまざまな工夫を学んでいきましょう。

同じ土地で一年に二度、違う種類の作物を作ることを 二毛作 といいます。
鎌倉時代に西日本で始まった二毛作は、室町時代になると全国に広まっていったのです。

農地に外部から人工的に水を引く、 かんがい 技術も発達しました。
室町時代には水車などが利用され、かんがいが行われるようになったのです。

さらに 肥料 も発達しました。
鎌倉時代の草木灰に代わって、家畜などの糞尿が使われるようになったのです。

農業が発達すると、生産量が増え、農民の生活にも少しずつ余裕が生まれます。
その結果、農村の有力者が重要な議題を話し合う 寄合 や、自治的な組織によって治められる 惣村 が登場しました。

お米以外の作物も作る余裕が出来たことで、各地で色々な 特産物 が誕生しました。
紀伊（和歌山）のみかん、甲斐（山梨）のぶどう、宇治（京都）の抹茶 などが有名です。

場所と特産物の組み合わせをセットで覚えておきましょう。