中学歴史
5分でわかる!松平定信の「寛政の改革」
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この動画の要点まとめ
ポイント
白河の清きに魚も住みかねてもとの濁りの田沼恋ひしき
これでわかる!
ポイントの解説授業
松平定信の「寛政の改革」
松平定信は、田沼意次とは反対の政治を行います。
彼の政治の方針を一言でいうと 質素倹約 です。
つまり、無駄遣いをやめて節約しようという政治でした。
こちらを見てください。
囲米の制を制定・朱子学以外の学問を禁止
寛政の改革の内容については、次の2つを覚えてください。
1つ目は 囲米の制 です。
大名たちに対して、 無駄遣いを減らして米を蓄えておく よう指示する内容でした。
2つ目は 朱子学以外の学問を禁止 したことです。
儒学の一つである朱子学については、5代将軍徳川綱吉の時にも学習しましたね。
身分制度を重視する学問 なので、江戸幕府の支配に都合が良かったのです。
厳しい締め付けが不評 寛政の改革はうまくいかなかった
しかし、寛政の改革はあまり成果を上げることが出来ず、締め付けも強い政治だったので人々の支持を失います。
なんでもかんでも節約しろと言われるのは少し窮屈で、あまりいい気持ちはしませんよね。
実際、次のような歌が詠まれたのです。
「白河の 清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋ひしき」
直訳すると、「白河の水はきれい過ぎて、かえって魚も住みづらい。昔のにごっていた沼が恋しい。」という意味になります。
「白河」は白河藩出身の松平定信を、「清き」は彼の規制の多い清らかすぎる政治、「濁り」は田沼意次のわいろ政治を指しています。
つまり、この歌は「松平定信の政治はまじめ過ぎて住みづらい。わいろなんかもあったけど、田沼の時代がなつかしいなあ」
という嘆きを詠んでいるのです。
松平定信が行った寛政の改革。
囲米の制を定めたことと、朱子学以外の学問を禁止したことを覚えておきましょう。
江戸時代8のポイント1は、「寛政の改革」です。
田沼意次が退いた後、老中に就任したのが 松平定信 という人物です。
彼が行った改革は 寛政の改革 と呼ばれます。