江戸時代１２のポイント３は、「大政奉還」です。
ついに江戸幕府が滅亡していく様子を学習していきましょう。
まずはこちらを見てください。

江戸時代末期の、 「ええじゃないか」 と呼ばれる民衆の狂乱の様子が描かれています。
「ええじゃないか」と叫びながら集団で踊り歩く この騒ぎは、１８６７年の秋ごろから、東海・近畿・四国地方にかけて流行しました。
なぜこんなものが流行したかというと、もう 江戸幕府が崩壊寸前 だということを、庶民も感じていたからです。
大老の井伊直弼は暗殺され、幕府の力が衰える一方、薩長同盟が結成されましたよね。
江戸時代末期にはこの「ええじゃないか」の他、 打ちこわしや世直し一揆 も増加しました。

江戸幕府はこのピンチにどう対応したのでしょうか。
なんと、幕府側もそろそろ潮時だということで、 朝廷に権力を返す ことにしたのです。
１８６７年に起きたこのできごとを、 大政奉還 といいます。
こちらを見てください。

このイラストには、大政奉還を決めた第１５代将軍の 徳川慶喜 が描かれています。
一段高いところにいる人物です。

大政奉還によって江戸幕府は滅亡し、 鎌倉時代から約７００年続いた武士の時代が終わりを迎えたのです。