5分でわかる!衆議院と貴族院
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この動画の要点まとめ
ポイント
国会は、国民の代表者が集まり、話し合いによって法律を制定したりする役割を持っています。
代表者は、国民の 選挙 によって選ばれます。
現在の日本では、18歳以上の男女に選挙権が認められ、衆議院議員と参議院議員とを選んでいますよね。
実は、明治時代には 選挙権を持つ人がごく一部に限られていた 上に、 選挙では選ばれない議員もいた のです。いったいどういうことでしょうか。
第1回衆議院議員総選挙 選挙権を持つための条件をおさえよう
1890年、第1回衆議院議員総選挙が実施されました。
この時、選挙権(投票権)を持っていたのは
・直接国税を 15 円以上納めていること
・満 25 歳以上の 男子 であること
この2つの条件をクリアしている人だけでした。
当時の15円というのは大金で、15円以上の税金を納められるのは 一部のお金もち だけです。
なんと、選挙権を持っていた人は 全人口の1.1% にすぎませんでした。
衆議院と貴族院 貴族院の議員は選挙では選ばれない
投票権を持つ人は限られていたものの、選挙を経て第1回帝国議会が開かれました。
注目してほしいのは、帝国議会には2つの種類があったことです。
1つ目は、選挙で選ばれた議員で構成された 衆議院 です。
2つ目は、皇族・華族や高額納税者など、選挙で選ばれていない議員で構成される 貴族院 です。
衆議院議員選挙の投票権を持つ人が、人口の1.1%しかいなかった上に、
貴族院にいたっては 選挙では選ばれない議員で構成されていたのです。
明治時代には、国会は衆議院と貴族院とで構成されていました。
第1回衆議院議員総選挙で投票できたのは、直接国税を15円以上納める男子だけでした。
そもそも貴族院は、議員は選挙では選ばれていなかったのです。
このように、明治時代に作られた国会や選挙制度は、現在と大きく異なるものでした。
貴族院という名前、そして衆議院議員総選挙の選挙資格をおさえておきましょう。
明治時代6のポイント3は、「帝国議会の開設」です。
ポイント1では内閣が、ポイント2では憲法が整備される様子を学習しました。
ポイント3では、ついに 国会 が開設します。