明治時代７のポイント１は、「ノルマントン号事件と不平等条約の改正」です。
こちらを見てください。

この絵は、1886年に起きた ノルマントン号事件 の風刺画です。
イギリス船ノルマントン号が、和歌山県の潮岬沖で沈没した際、イギリス人の船長と乗組員は脱出したものの、 日本人の乗客が全員水死してしまった という事件です。
航海中に事故がおきると、乗組員には乗客を救助する責任があるので、当然船長たちは裁判にかけられます。
しかし、日本がイギリスと結んでいた 不平等条約 のために、 船長たちを日本の裁判で裁けなかった のです。
船長たちはイギリスの法律に従って裁判にかけられ、イギリス人の領事によって 無罪判決 を下されました。

この判決を受けて、日本国民は怒りました。
新聞などでは連日、条約改正を訴える記事が掲げられ、この動きを政府も無視できなくなっていきます。
ノルマントン号事件をきっかけに、条約改正を望む声がいっそう高まったのです。