明治時代８のポイント３は、「韓国併合と不平等条約の改正」です。
日露戦争に勝利した日本が 韓国に対する支配を強める 一方、明治時代の外交目標であった 不平等条約の改正を達成 するまでの流れを学習しましょう。

1904年、日本とロシアとの間で 日露戦争 が始まりました。
戦いを有利に進めた日本は、講和条約である ポーツマス条約 において、ロシアから 朝鮮半島における優越権 を獲得します。

朝鮮は1897年に清から独立しており、国名は 大韓帝国 （韓国）に変わっていました。
日露戦争に勝利した日本は、韓国に対する支配を強めていきます。
こちらを見てください。

イラストには２人の人物が描かれています。
左は韓国の皇太子で、右は 伊藤博文 です。
韓国の皇太子が 和服を着ている のがわかりますか？
このイラストは、当時 韓国よりも日本の方が立場が上だった ことを示しているのです。

1905年、日本は韓国の首都に 韓国統監府 という役所をおきます。
統監府の初代統監には 伊藤博文 が就任し、韓国に対する支配を強めていきました。
支配を強める日本、そして伊藤博文に対し、韓国では抵抗運動が広がります。
こちらを見てください。

左側には韓国の切手のイラストが描かれています。
切手に描かれているのは 安重根 という人物です。
1909年に 伊藤博文が暗殺される 事件が発生したのですが、その犯人が安重根だとされています。

伊藤博文の暗殺を受けて、日本政府は韓国への支配をいっそう強めます。
1910年、日本は 韓国を併合し、日本の植民地としました。
これを 韓国併合 といいます。

植民地を獲得したことで、日本は 欧米諸国にも一目置かれる存在 になります。
1911年には 関税自主権を回復 し、不平等条約の改正を達成したのです。
日露戦争に勝利した日本が、韓国を併合し、不平等条約の改正を果たすまでの流れをおさえましょう。