5分でわかる!世界恐慌の発生と日本への影響
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この動画の要点まとめ
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1929年に世界恐慌が発生 アメリカのニューヨークで株価が大暴落!
第一次世界大戦の後、アメリカは世界一の経済大国に成長しました。
戦争中、他国に軍需品を輸出したり、資金を貸し付けたりすることで、アメリカは経済的な発展を遂げたのです。
ところが、1929年に アメリカの景気が急速に悪化するできごと が起こります。
アメリカの都市 ニューヨーク にある株式取引所で 株価が大暴落 したのです。
株価とは「企業の価値を表す値段」だと考えてください。
株価が暴落すると、資金を借りられなくなった企業や、人々がいっせいに預金を引き出そうとした銀行が倒産するなど、アメリカの経済は大変なことになりました。
さらにアメリカは 多くの国にお金を貸していた ため、アメリカで起きた 恐慌 (景気が急に悪化すること)は 世界中に広がっていきました 。
このように、1929年にアメリカで発生した恐慌が、ほかの国々にも深刻な不況をもたらしたできごとを 世界恐慌 といいます。
世界恐慌の影響は日本にも...アメリカ向けの生糸の輸出が激減
世界恐慌の影響は 日本にも及びました。
日本では、アメリカ向けの 生糸の輸出 が激減したのです。
景気が悪化したアメリカは日本の製品を買う余裕がなかったのですね。
生糸は 日本の輸出品の中で多くの割合を占めていた ため、生糸の輸出が減ることは日本経済にとって大きな痛手でした。
このように、世界恐慌の影響で日本が不景気になると、多くの銀行や会社が倒産しました。
すると、多くの会社を吸収した 財閥 (ざいばつ)がさらに力を持つようになります。
財閥とは、三井・三菱・住友など 大きな資本を元手に経営を行う企業集団 のことです。
満州を開拓することで、日本の景気を回復させよう!
深刻な不景気に見舞われた日本では「 満州は日本の生命線 」というスローガンが登場しました。
満州とは、朝鮮半島よりもさらに北側、中国東北部一帯の地域のことを指します。
日本国内だけでは景気を回復できそうになかったので、広大な満州を占領・開拓することで日本を豊かにしようと考えたのです。
アメリカで発生した世界恐慌は、世界各国に影響を及ぼしました。
世界恐慌の結果、日本は満州の支配を強めていったことをおさえましょう。
昭和時代1のポイント1は、「世界恐慌」です。
世界一の経済大国アメリカで発生した不景気が、世界中に影響を及ぼしていく様子を学習します。