昭和時代１のポイント３は、「ソ連の五か年計画」です。
世界恐慌は世界各国の経済に大きなダメージを与えましたが、 ソ連はその影響を受けませんでした。
いったいどうしてでしょうか？
その秘密は、当時のソ連が進めていた経済政策にあります。
その名も「 五か年計画 」です。

ソ連は スターリン の指導のもとで 五カ年計画 と呼ばれる計画経済政策を進めました。
工業や農業について５年ごとの計画を立て、その計画通りに生産や開発を行う という政策です。
スターリンは、工業化や農業の集団化によってソ連の国力を強化しようとしていたのです。

ソ連の計画経済では 市民の職業や生活なども国が管理する ため、指導者のスターリンは次第に独裁を強めていきました。
スターリンの方針に反対する人々は弾圧されることもあったのです。
ただ、この五カ年計画によって ソ連は世界恐慌の影響を免れることができました。

世界恐慌の時期、ソ連は五か年計画を進めていて、恐慌の影響を受けなかったことをおさえておきましょう。