5分でわかる!朝鮮戦争と自衛隊の発足
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この動画の要点まとめ
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朝鮮戦争の勃発 朝鮮民主主義人民共和国vs大韓民国
朝鮮半島は、北部の 朝鮮民主主義人民共和国 (北朝鮮)と、南部の 大韓民国 (韓国)とに分裂していました。
ソ連や中国などの 社会主義国 の一員である朝鮮民主主義人民共和国と、アメリカやイギリスなどの 資本主義国 の一員である大韓民国とが対立し、 朝鮮戦争 が発生しました。
1950年、朝鮮民主主義人民共和国が大韓民国を攻撃したことで、戦争が始まりました。
一進一退の攻防が続く中、1953年に休戦協定が結ばれ、北緯38度線を南北両国の軍事境界線とすることでひとまずの決着がつきました。
危機感を抱くアメリカは、日本に警察予備隊を発足させる
朝鮮戦争が発生したことを受けて、ある国が危機感を抱きました。 アメリカ です。
もし大韓民国が敗れると、ソ連・中国・朝鮮半島がすべて社会主義国になってしまいます。
日本にも社会主義国が侵攻してくるかもしれません。
アメリカは、いざというときにそなえて日本にも軍隊をつくろうと考えます。
しかし、日本が軍隊を持つことは 日本国憲法の平和主義の原則に反してしまいます。
そこでGHQは、1950年に 警察予備隊 という組織を日本に結成させました。
あくまで軍隊ではなく 警察の予備組織 だと位置づけ、「憲法に反する」という批判をかわそうとしたのです。
警察予備隊→保安隊→自衛隊
警察予備隊は1952年に 保安隊 に改編され、1954年には 自衛隊 という組織に変わります。
現在でも日本にある自衛隊は、朝鮮戦争がきっかけとなって作られた警察予備隊がもとになっているのです。
特需景気で日本は経済発展を遂げる
多くの犠牲者を出した朝鮮戦争ですが、日本にとっては「ありがたい」こともありました。
戦場である朝鮮半島に程近い日本は、戦争に参加している国から 大量の軍需物資の注文を受け、好景気に恵まれました。
このような、一時的に発生する好景気を 特需景気 といいます。
朝鮮戦争の影響を受けて、自衛隊の前身である警察予備隊が結成されました。
日本は特需景気によって大きな利益を得たことも覚えておきましょう。
昭和時代8のポイント2は、「警察予備隊の結成と特需景気」です。
1950年に発生した 朝鮮戦争 が日本に及ぼした影響について学習します。