昭和時代11のポイント３は、「冷戦後の世界」です。
こちらを見てください。

1989年、ドイツでは「 ベルリンの壁 」が崩壊します。
東西ドイツを分断する「ベルリンの壁」は 冷戦の象徴 といえる建築物でした。
アメリカなどの 資本主義諸国 と、ソ連などの 社会主義諸国 との対立が「冷戦」です。

冷戦終結に向けた雰囲気が高まる中、ベルリンの壁崩壊と同じ年に マルタ会談 が開かれます。
こちらを見てください。

左が アメリカのブッシュ大統領 、右が ソ連のゴルバチョフ書記長 です。
冷戦対立の中心であったアメリカとソ連、両国の首相が話し合い、ついに 冷戦の終結が宣言されます。
この会談を マルタ会談 と呼ぶことを覚えておきましょう。

1991年には ソ連が解体 し、ロシアなどいくつかの国に分かれました。
1993年には 欧州連合 （ EU ）が発足し、ヨーロッパの国々が協力姿勢を強めます。

2度の世界大戦など、ヨーロッパの国々は争いを繰り返し、多くの犠牲者を生んできました。
その反省をいかし、地域共同体であるEUが作られたのです。

冷戦の終結にEUの発足。
世界は確実に平和への道を辿っているように思えました。
しかし、2001年にアメリカのニューヨークで 同時多発テロ が発生します。
犯行グループにハイジャックされた飛行機がニューヨークのビルに突入し、多くの犠牲者が出たのです。

冷戦は終結しましたが、世界が平和になったわけではありません。
現代では 地域紛争 や テロ といった新しい問題が発生しています。
1989年以降の主な出来事や、現代の世界が抱える課題をおさえましょう。