1つ目のポイントは、「基本的人権」です。
日本国憲法の大きな柱の一つである基本的人権について、人権思想の歴史を通して学んでいきましょう。

基本的人権とは、人が生まれながらにして持っている、人間としての権利のことです。
略して人権と呼ぶ場合もあります。

基本的人権という考え方は、いったいいつ生まれたのでしょうか？
こちらを見てください。

13世紀のイギリスで制定されたのが、マグナ・カルタです。
マグナ・カルタは、王様の権利を制限し、貴族たちの権利を確認するために制定されたものです。
不当な逮捕や国外への追放を禁止するなど、現在の基本的人権のもととなった内容が規定されていたため、マグナ・カルタは人権思想の起源と考えられることが多いのです。

17世紀には、同じくイギリスで権利章典が制定されました。
国王が法律を作ったり、課税したりするときには、議会の同意がなければならないという内容で、 国王に対する人々の権利を規定していることがわかります。

基本的人権とは、人が生まれながらにして持っている、人間としての権利のことです。
マグナ・カルタや権利章典は、人権思想の起源であるということを覚えておきましょう。