中学公民
5分でわかる!国民主権と天皇
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この動画の要点まとめ
ポイント
国民主権では天皇はいったいどうなる?
これでわかる!
ポイントの解説授業
天皇は日本の「象徴」
日本国憲法が施行され、主権は天皇から国民に移りました。
もともと主権者だった天皇は、「日本国および日本国民統合の象徴」という立場に変わったのです。
「象徴」を英語に置き換えてみると、Symbol(シンボル)です。
天皇は日本のシンボルということになります。
ですが、「象徴」にしろ「シンボル」にしろ、どういう立場なのかはっきりとは分かりませんよね。
主権者が天皇から国民になったとはいえ、天皇をないがしろにするわけにはいきません。
かといって、大日本帝国憲法と同じように、天皇に権力を持たせることもできませんでした。
こうした複雑な事情から、あえて天皇を曖昧な立場に置いていると考えられるのです。
天皇の仕事=国事行為には、内閣の助言と承認が必要
天皇は、内閣の助言と承認にもとづき、憲法に定められている国事に関する行為を行います。
これを国事行為といいます。
国や政治にかかわる重要な事柄を扱うということです。
こちらを見てください。
代表的な国事行為が、内閣総理大臣の任命です。
国会によって指名された人物を、内閣総理大臣として任命する儀礼的な仕事です。
さらに、最高裁判所長官の任命も行います。
こちらも同じく「任命」なので、誰を最高裁判所長官に選ぶかを天皇が決めるわけではありません。
あくまで決められたことを発表するのが任命だと考えてください。
国会の召集や、衆議院の解散も天皇の国事行為ですが、
こちらも天皇が議会の解散を決めるわけではなく、あくまで発表する役割があるということです。
天皇は、日本国および日本国民統合の象徴であるということ。
天皇の国事行為には、内閣の助言と承認が必要であることを覚えておきましょう。
2つ目のポイントは、「天皇の位置づけや役割」です。
主権が天皇から国民に移ったことで、天皇の役割にどんな変化が起こったのかを説明していきます。
こちらを見てください。