3つ目のポイントは、「企業の社会的責任」です。
こちらを見てください。

企業は利潤の追求だけではなく 雇用の確保や人々の生活を安定させる役割も求められています。
これを 企業の社会的責任（CSR） といいます。
企業は利潤の追求だけを考えていればいい、というわけにはいかないのです。

企業の規模が大きくなれば、その分社会に大きな影響を与えることになります。
例えば 雇用 です。
もし大企業が倒産すれば、多くの社員やその家族、下請け企業の社員が生活できなくなってしまうかもしれません。
企業が安定して利益を生み、雇用を確保することは、人びとの暮らしを安定させることにもつながるのです。

地方公共団体の中には「 企業城下町 」となっている場所もあります。
企業城下町とは ひとつの企業を中心に発達している都市 のことです。
例として愛知県の 豊田市 が挙げられます。

このような都市にとっては 企業から得られる法人税が大きな収入となります。
売上が下がると 地方公共団体の財政にも影響が出てしまいます。

このように、企業が多くの従業員を雇ったり税金を納めたりすることは、
雇用の確保や人々の生活の安定につながります。
他にも、企業は 地域社会への教育、文化、環境保全などの貢献活動 を行うことがあります。
仕事内容とは直接関係ない場合もありますが、社会的責任を果たすための活動です。