1つ目のポイントは、「社会保障」です。
憲法25条に書かれている生存権という大切な権利について、
そして生存権を保障するための社会保障について学習します。
こちらを見てください。

みなさんは「ゆりかごから墓場まで」というスローガンを聞いたことがありますか？
これはイギリスで生まれた言葉で**「生まれてから死ぬまで」国が国民の面倒を見ます**という意味です。
イギリスの行き届いた社会保障を表しています。

一方、日本ではどうでしょうか？
日本国憲法25条には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」と書かれています。
この権利を生存権といいます。

25条の条文は非常に大切です。
テストでも頻出なので、しっかり覚えておきましょう。

生存権を規定した25条の条文に則って、日本では社会保障のしくみが整えられています。
社会保障とは生活が困難になったとき、個人にかわって国が生活の保障を行うことです。
例えば、病気やけがなどで、自分の力だけでは十分な生活が送れなくなってしまう人もいます。
そういった人たちの生活を保障するためにも、社会保障は大切な考え方です。

社会保障を行うためのお金は税金から集められています。
日本の税収は海外の先進国と比べればそれほど高くはありません。
限りあるお金の中で、どのように社会保障を行っていくのかが課題となっています。