1つ目のポイントは、「世界金融危機」です。
現在、世界は グローバル化 しています。
グローバル化とは 人やモノ、お金などが国境を越えて移動する状態 です。
このような状態においては 問題が発生したときもグローバル化してしまう 場合があります。
その代表例が、まさに今回紹介する 世界金融危機 です。
こちらを見てください。

2008年、アメリカの投資銀行 リーマン・ブラザーズ が経営破たんしました。
その影響はアメリカ国内にとどまらず、なんと 世界中の株価が急落する という事態につながったのです。
これを 世界金融危機 といいます。

世界金融危機の影響は日本にもやってきました。
日本では 為替が円高になり、輸出業者が不利になったのです。
リーマン・ブラザーズの経営破たんを受けて、アメリカの通貨である ドル に対する不安が高まったため、
日本の円がたくさん買われました。
その結果、円の価値が高まり 円高 となったのです。

円高になると 輸出業者が不利になります。
どうして不利になるのかは、ポイント2で詳しく学習します。
今回はまず、世界金融危機が発生して世界中の株価が急落したこと、
そして日本は円高となり、輸出業者が不利になったことを覚えておきましょう。