5分でわかる!地域主義とEU
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この動画の要点まとめ
ポイント
特定の地域ごとで国家同士が協力する「地域主義」
地域主義とは特定の地域ごとで国家同士が協力しようとする考え方です。
代表的な地域主義の例として、ヨーロッパのEUが挙げられます。
こちらを見てください。
1993年 ヨーロッパ連合(EU)発足
1993年に**ヨーロッパ連合(EU)**が発足しました。
EUには複数のヨーロッパの国が加盟しており、
加盟国はEUの決定に従うというルールがあります。
自分の国のことを自分で決める権利のことを主権といいます。
EU加盟国は主権の一部をEUにゆだねているのです。
実は、EUの誕生にはヨーロッパの戦争の歴史が関係しています。
二度の世界大戦が代表的ですが、長い歴史の中でヨーロッパの国々は何度も争いを繰り返してきました。
そこで、国々の結びつきを深め、再び戦争を起こさないようにするため、EUが誕生したのです。
右側の地図を見てください。
色が塗られているのはEUに参加している国です。(2017年1月1日現在)
多くの国が参加していますよね。
このように、EUは1つの国を超えた超国家的組織だといえます。
EUの共通通貨ユーロ 採用していない国もある
EUでは、経済的な結びつきを深めるためにユーロという共通通貨が使われています。
ユーロを持っていれば、例えばドイツにいってもフランスにいっても同じお金で買い物ができるのです。
ただしEU加盟国の中にはユーロを採用していない国もあります。
例えばイギリスは、自国の通貨であるポンドを使っています。
EUの加盟国は話し合いを通じて協力を深めています。
イギリスの通貨ポンドのように、それぞれの国に譲れない点はありながらも、
話し合いによって互いに納得できる妥協点を見つけていくのです。
「民主主義の赤字」が問題に
話し合いは大切ですが、現在のEUの仕組みには問題点があります。
例えば、EUの政策を決める話し合いは加盟国の一部の人間によって主導されているため、
EUの政策は加盟国の国民の意見を反映していないと批判されることがあります。
この問題点を「民主主義の赤字」といいます。
加盟国の国民の意見が反映されないことに加え、話し合いに時間がかかりすぎるという問題点もあります。
例えば、多額の借金を抱えるギリシャをめぐる問題です。
ギリシャをEU全体で支援するのか、それとも自分で借金を返すべきなのか。
これは簡単に解決する問題ではないため、話し合いには時間がかかってしまうのです。
特定の地域の国々で協力しようという考えを地域主義といいます。
ヨーロッパにおける地域主義の例がEUです。
EUの共通通貨をユーロということも覚えておきましょう。
1つ目のポイントは、「地域主義とEU」です。
今回は地域主義という考え方について勉強します。
まずはこちらを見てください。