5分でわかる!「It is … for(of) 人 to 動詞」のパターン
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この動画の要点まとめ
ポイント
「for 人」と「of 人」の違いは?
前回は、 It is … to 動詞 の形で「 ~することは…だ 」という表現を学んだね。
これに for 人 、または、 of 人 を足した表現を見ていこう。
for 人 と、 of 人 とは、形は似ているけれど、大きな違いがあるよ。
次の例題を通して考えていこう。
(1)は、「それは難しい」と「私がその問題を解決するのは」の2つに区切って考えられるよね。
It is difficult「難しい」の後ろに、 to solve the problem「その問題を解決するのは」というカタマリが置かれているね。
「私が」を表す部分を下線に補おう。
(2)は、「駅までの道を教えてくれるなんて」と「あなたは優しい」の2つに区切って考えられるね。
「あなたは」を表す部分を下線に補おう。
(1)(2)の下線には、「for 人」か「of 人」のどちらかが入るんだけど、見極め方はわかるかな?今回のポイントを確認しよう。
不定詞の前に、「私が」「あなたは」のような 意味上の主語 を置くときには、次の①の形が使えるよ。
① It is … for 人 to 動詞 「 人が~するのは…だ 」、
この形では、 It is … で1つのカタマリ、 for 人 to 動詞 で1つのカタマリなんだ。
例えば、It is easy for Mom to cook.の文で考えよう。
It is easy「簡単です」というカタマリの後に、for Mom to cook「母が料理をするのは」のカタマリが続いているんだ。
for 人 の部分は、 不定詞の意味上の主語 で、 to 動詞 の主語の役割をするんだ。確かに、この例文でも、 for Mom to cook「 母が 料理をするには」と、主語の役割になっているね。
一方、まぎらわしいパターンとして、次の②の形を押さえておこう。
② It is …of 人 to 動詞 で「 ~するなんて人は…だ 」という意味になるよ。
ここで注意。②は①と違って、of 人は、to 動詞の意味上の主語ではないんだ。… of 人で1つのカタマリ、to 動詞で1つのカタマリになっているよ。
例えば、It is nice of Tom to help me with my work.の場合、
It is nice of Tom「トムは親切だ」というカタマリに、to help me with my work「私の仕事を手伝ってくれるなんて」という理由を表すカタマリが<オマケ>として足されているんだ。
このように、親切な、ていねいな、不注意な、無礼な、など 人の性格や性質を判断する形容詞 が使われる場合は、forではなく of を使うよ。
ここで整理しておこう。
① It is … / for 人 to 動詞「人が~するのは…だ」
② It is … of 人 / to 動詞「~するなんて人は…だ」
形が似ているけれど、区切れと意味が大きく異なるよ。
例題を通して、具体的に見ていこう。
It is difficult「それは難しい」というカタマリと、to solve the problem「その問題を解決するのは」というカタマリがあるね。
to solveの意味上の主語にあたる「私が」を示す語を補おう。
不定詞の意味上の主語は、for 人で表せる から、for me「私が」を入れよう。
すると、It is important for me to sovle the problem.となるね。この文は、
It is important/ for me to sovle the problem.と区切れるよ。
for me to sovle the problemで1つのカタマリなんだ。
for 人 to 動詞 の部分は、SとVのように、「人が~するのは」と訳すから、「私がその問題を解決するのは」となるね。
続いて、(2)を見てみよう。
「あなたは優しい」と、「駅までの道を教えてくれるなんて」という2つのカタマリに分けて考えられるね。
「あなたは優しい」のように 人の性格・性質 などを判断をして、その理由をつけ加えるときは、 It is …of 人 to 動詞 「 ~するなんて人は…だ 」という表現で表せるんだったね。
下線には、 of 人 を補って、 It is kind of you to show me the way to the station.となるね。
It is kind of you / to show me the way to the station.のように区切れるよ。
It is kind of you「あなたは優しい」という判断に、to show me the way to the station「駅までの道を教えてくれるなんて」という理由のカタマリを付け足しているんだね。
for 人 と of 人 、それぞれの文でのカタマリの区切れめがポイント!
①It is … / for 人 to 動詞「人が~するのは…だ」では、
for 人 to 動詞 のカタマリがメイン扱いだよ。
②It is … of 人 / to 動詞「~するなんて人は…だ」では、
to 動詞 のカタマリは、理由を付け足しているオマケなんだ。
今回のテーマは 「It is … for (of) 人 to 動詞」 についてです。