5分でわかる!不定詞の完了形(to have done)
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この動画の要点まとめ
ポイント
to have 過去分詞は、「形は完了形、意味は過去形」!
形は完了形だけれど、意味がどうなるかに注目していこう。
まずは次の例題を見てみましょう。
(1)「お金持ち だった ようだ」、(2)「病気 だった 」とあるね。
(1)は「お金持ちだったようだ」とあるから、He seems「彼は~のようだ」の後ろに、不定詞を使って「お金持ちだった」を表すカタマリを置こう。
to be richを置きたいけれど、ちょっと待って。
「お金持ち である 」ではなくて「お金持ち だった 」だから、「 過去 」のことだということに着目しよう。
to be rich「お金持ちである」だと、「現在」のことになってしまうね。
不定詞の後ろに過去形は置けないから、to wasもダメ。
このように、不定詞で過去の内容を表したい時には、どうしたら良いのかな。
今回のポイントを見てみよう。
不定詞はカタマリで意味を足す働きだったね。
不定詞の完了形、 to have 過去分詞 を使うと、過去の意味をもつカタマリを足すことができるんだ。
過去のことだから、本当はto wasとしたいけれど、toの後ろに過去形は置けないから、代わりに to have 過去分詞 の形で表すんだ。
だから、形は 完了形 だけれど、意味は「~した」「~だった」という 過去形 になるよ。
ちなみに以前、助動詞+完了形で「過去」の気持ちを表せると学んだね。
to+完了形 で、 「過去」の意味のカタマリ を表せるのも、これと同じだよ。
「 形は完了形、意味は過去形 」と押さえておこう。
それじゃあ、問題に戻ってみよう。
もし現在形「彼はお金持ち である 」なら、不定詞を使って「彼はお金持ちである」という意味のカタマリを置いて、He seems to be rich.となるね。
ここでは、「お金持ち だった 」なので、 過去 の意味を出したいね。
本当は、「to+was」としたいけれど、toの後ろに過去形は置けないよ。代わりに完了形、to have beenを置こう。
続いて(2)を見てみよう。
「人は~だと言われている」は、 人 is said to 動詞 で表せるね。
He is saidの後ろに、toを使って、「病気だった」という意味のカタマリを置こう。
もし現在形「病気 である 」であれば、to be illだけど、「病気 だった 」と過去のことを表したいよね。
本当はto wasを置きたいけれど、toの後ろに過去形は置けないね。
「to+was」のかわりに、 to have been を置いて、 完了形 で過去の意味を表そう。
不定詞の働きは、カタマリで意味を足すというイメージだったね。
to have 過去分詞 で、 過去 の意味のカタマリを置けるよ。
to have 過去分詞は、 形は完了形、意味は過去形「~した」 と押さえておこう。
今回のテーマは 「不定詞の完了形(to have done)」 についてです。