5分でわかる!toの省略(原形不定詞)
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この動画の要点まとめ
ポイント
「使役動詞」と「知覚動詞」とは?
さっそく今日の例題を見てみよう。
(1)は「行く」という意味のカタマリto go、
(2)は「修理する」というカタマリto repairをそれぞれ下線に補うのかな?
ちょっと待って。実はここではどちらも、例外として toを使わない不定詞 を入れるんだ。
今回のポイントを見ておこう。
不定詞 の働きは、「 カタマリで意味を足す 」こと。
不定詞の基本の形は、 toから始まる 形だったね。
実は例外として、不定詞が toから始まらない 形のこともあるんだ。
じゃあ、どういうときにこの「 toから始まらない不定詞 」を使うのかな。
(1) 使役動詞make、have、let や(2) 知覚動詞see、hearなど よばれる動詞の後ろには、「toから始まらない不定詞」を置くんだ。この特別な形の不定詞を、「 原形不定詞 」というよ。
to が省略されて、残った 動詞の原形 からカタマリが始まるから「 原形 不定詞」とよぶんだね。
「 使役動詞 」は、主に make、have、let 。「~させる」という意味の動詞だよ。
「 知覚動詞 」は、主に see、hear 。目で見たり耳で聞いたり、という感覚に関する動詞なんだ。
まずは、この5つの表現を押さえよう。
ちなみに 原形不定詞 で、toというワンクッションがない分、少し独特なニュアンスがあるんだ。 使役動詞 では、「すぐやる」というニュアンス、 知覚動詞 では、これからではなく「今」実際の動きが見える・きこえるというニュアンスが出るよ。
それじゃあ、問題に戻ってみよう。
(1)は、「行く」でなく「 行かせた 」であることに着目しよう。
動詞madeは、「目的語に ~させる 」という 使役動詞make の過去形だとわかるね。
使役動詞 の後ろに「 原形不定詞 」、toを使わずに 原形 から始まる不定詞を置くんだったね。 使役動詞make+目的語+原形 の形をつくろう。
「行く」を表す動詞の原形 go を下線に補って、I made her go there.となるね。
次に、(2)を見てみよう。
「修理する」ではなく「 修理してもらった 」であることに着目。
動詞hadは、 使役動詞have 「目的語に ~してもらう 」の過去形だね。
だから、 原形不定詞 を使って、 使役動詞have+目的語+原形 で表そう。
動詞repair「~を修理する」を、原形で下線に補うよ。
続けて(3)(4)をまとめて見てみよう。
(3)は、「 使わせてくれた 」に注目。これは「使うのを許してくれた」と言い換えることができるね。
使役動詞let 「目的語が ~するのを許す 」が使われているよ。
ちなみに、動詞letは、過去形もletで同じ形だから注意しよう。
使役動詞let+目的語+原形 になるね。
use「~を使う」を 原形 で下線に補おう。
(4)は、「 渡るのを見た 」に着目するよ。
知覚動詞see 「目的語が ~するのを見る 」の過去形sawが使われているね。
知覚動詞+目的語+原形 の形にするよ。
「渡る」はcrossで表そう。
ちなみに、この文のようにcrossを使う場合は、
「渡るのを最初から最後まで全部見た」という意味になるよ。
ちなみに、crossingを使うこともできるんだけど、この場合、
「渡っているのを一部見た」という意味になるよ。
~ingの使い方や意味は、今後また詳しく勉強していこう。
使役動詞( make、have、let など)と、 知覚動詞 ( see、hear など)の後ろには、toを使わない特別な不定詞がくるんだ。
この「 原形不定詞 」でも、カタマリで意味を置くという不定詞の働きは同じだよ。
今回見た5つの表現は、特にしっかり押さえておこう。
今回のテーマは 「toの省略(原形不定詞)」 についてです。
不定詞の基本は、働きは「カタマリで意味を足す」、形は「to+動詞の原形」だったね。
でも、今回取り上げる「 原形不定詞 」は、働きは同じだけど、形が例外だよ。
なんと、不定詞なのに to が消えるんだ。