今回のテーマは 「『分詞』とは？」 です。
これから 分詞 について学んでいこう。

まずは次の例題を見てみましょう。

下線の前には、
(1)I don't know the boy「私はその少年を知らない」、
(2)Look at the girl「その少女を見て」とあるね。

日本文と比べると、(1)は「プールで泳いでいる」、
(2)は「ドアのそばに立っている」という
カタマリをそれぞれ下線に補うとわかるね。

この部分はどうやって表現したら良いのかな？
実は、今回から見ていく「 分詞 」を使って表せるんだ。

それでは今回のポイントを見てみよう。

分詞 は、「 カタマリで意味を足す 」働きをするんだ。
分詞 の形や意味を整理しよう。

まず、 分詞は２種類ある ことを押さえよう。
１つ目は「 現在分詞 」。形は、 doing のように、 動詞の後ろにingをつけた形 だよ。
２つ目は「 過去分詞 」。形は、 動詞の後ろにedをつけた形 をとることが多いよ。動詞によっては done のように、 不規則変化 という特別な形になることもあるんだ。

次に、分詞の 意味 について。
現在分詞 は主に「 ～している 」という、 現在進行形 のような意味を表すよ。
過去分詞 は「 ～された 」という 受身 のような意味を表すんだ。

分詞は、「 カタマリで意味を足す 」んだったね。
現在分詞 は「今～している」というカタマリを足すんだ。
過去分詞 は「もう～されている」「今～されている」のように、「今」とか「もう少し前」についての受身のニュアンスをカタマリで足すよ。

それじゃあ、問題に戻ってみよう。

(1)は「プールで泳いでいる」を下線に補う問題だね。

「泳いでいる」というのは、「 今まさに 」泳いでいるということだね。
このように「 今まさに～している 」という 現在進行形 のような意味を足すときは、 現在分詞 を使うよ。

「プールで泳ぐ」は、swim in the poolと表せるね。
これに ing をつけて、swimm ing in the poolというカタマリを、下線に補おう。
ちなみに、swi mm ingはmが２つ重なるから注意。

次に(2)を見ていこう。

(2)は「ドアのそばに立っている」の部分を下線に補う問題だね。

「 今まさに 立っている」ということなので、 現在分詞 を使って表そう。
「ドアのそばに立つ」はstand by the doorで表せるね。
ing をつけて、stand ing by the doorを下線に補おう。
これが１つのカタマリだよ。girlにかかって意味を足しているんだ。

続いて(3)を見てみよう。

This is the letter「これは手紙だ」なので、残りの「リンダが書いた」を下線に補おう。
the letter「手紙」に意味を足すから、「手紙」に焦点をあてて考えてみよう。
すると、「リンダが書いた」は、「 リンダによって書かれた 」という 受身 のようなニュアンスになるよね。
「 ～された 」という 受身 のような意味を足したいときは、 過去分詞 を使うよ。

writeは、write-wrote-writtenと変化するよ。writeの過去分詞writtenを使おう。
「リンダによって」はby Lindaと表せるから、下線にはwritten by Lindaが入るね。
written by Lindaで１つのカタマリになっていて、letterに意味を足しているんだ。

続いて(4)を見てみよう。

日本文を見ると、下線には「ジャックが壊した」が入るとわかるね。
下線の前のthe window「窓」に意味を足すことになるよ。
この「窓」に注目すると、「ジャックが壊した」は「 ジャックに壊された 」という 受身 のニュアンスになるね。

こんなときは、 過去分詞 を使って、カタマリで意味を足そう。
「壊す」はbreak-broke-brokenだから、broken by Jackを下線に補うよ。
broken by Jackの意味のカタマリがwindowに足されているんだね。

分詞 には、doingのような 現在分詞 と、doneのような 過去分詞 の２種類があるよ。
主に、 現在分詞 は「 ～している 」という 現在進行形 のような、
過去分詞 は「 ～された 」という 受身 のような意味を、カタマリで足すんだ。
後ろからカタマリで、前の名詞を修飾することが多いよ。