5分でわかる!「仮定法」とは?
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この動画の要点まとめ
ポイント
現実には「ありえない」ことを表現するには?
下線に英語を補う問題だよ。
(1)と(2)は、日本文の後半が、少しだけ違っているね。
(1)「飛んで いくよ 」は、 現実に「ありえる」 こと、
(2)「飛んで いければなあ 」は、 現実には「ありえない」 こと、
というニュアンスの違いがあるんだ。
(1)の「飛んで いくよ 」は、気持ちをのせる助動詞willを使って表現できそうだね。
(2)の「飛んで いければなあ 」は、どうやって表現したら良いかな。
実は、(2)のように、 現実には「ありえない」こと は、
「 仮定法 」を使って表現できるんだ。
それじゃあ、今回のポイントを確認していこう。
「仮定法」とは、現実には「ありえない」内容を表すための、動詞の使い方 のことだよ。
「仮定法」の中でも、まずは、 <現在>についての「ありえない」内容を表すには、動詞を過去形にして表す 、ということを押さえよう。
どういうことなのか、具体的に見ていくよ。
そもそも「ありえない」ことって?
次の2つの例文を見てみよう。
上の例文は、これまで学んできたような普通の文、
下の例文が、 仮定法 の文だよ。
まずは上の例文を見てみよう。
例えば、「空港にいて、本当に今から飛行機に乗ってあなたのところに飛んでいく。」という状況だとすると、
「飛んでいく」というのは、 現実に「ありえる」こと だよね。
だから上の文のように、 助動詞will を使って表現できるね。
次に、下の例文を見てみよう。この文は、 仮定法 の文なんだ。
例えば、「本当は今すぐにでもあなたのところに飛んでいきたいけれど、時間に合う飛行機がなくて、どうしても行けない。」という状況だとするよ。
このとき、「飛んでいく」というのは、 現実には「ありえない」こと だよね。
このように 現実には「ありえない」内容 を表現するには、 仮定法 を使うんだ。
特に、この例文のように、 <現在>についての「ありえない」内容を表すには、動詞を過去形に して表現するよ。
だから、助動詞willが過去形wouldになっているんだね。
どうして過去形を使うの?
じゃあ、どうして 「過去形」 を使うと、 <現在>についての「ありえない」内容 を表せるのかな?
<現在>のことなのに「過去形」を使う のは、おかしな感じがするよね。この違和感がポイント。
<現在>のことなのに「過去形」を使って、あえて違和感をもたせることで、こんな変なことは現実には「ありえない」ということを表現 できるんだ。
それじゃあ、問題に戻ってみよう。
(1)「あなたのもとに飛んで いくよ 」について見ていこう。
「飛んでいくよ」は現実に「ありえること」だよね。
だからここでは、気持ちをのせる助動詞willを使おう。
特にwillは「飛んでいくつもりだ」という強い気持ちを表すよ。
次に(2)をみてみよう。
(2)「あなたのもとに飛んで いければなあ 」を考えよう。
現実には「ありえない」というニュアンスがよみとれるよね。
現実には「ありえない」ことを表すときは、仮定法を使おう。
特に、<現在>についてのありえない内容は、
「過去形」を使って表現するんだったね。
下線には、willの過去形wouldを補おう。
今回は、(1)will、(2)wouldをそれぞれ使ったけれど、
可能の意味で、canやcouldを使うこともあるよ。
続いて(3)を見てみよう。
(3)「彼の立場ならば、私はその話を信じるだろう。」を考えてみよう。
In his placeで「彼の立場ならば」という意味なんだけど、ちょっと待って。
「私」が「彼の立場になる」というのは、 現実には「ありえない」こと だよね。
「現実には『ありえない』ことだけど、仮に、私が彼だったら……」ということだから、 仮定法 を使って表現しよう。
そもそも、条件として置いている「私が彼の立場ならば」自体が 「ありえない」こと なんだから、「私はその話を信じるだろう」も 現実には「ありえない」こと だよね。
仮定法で、<現在>についてのありえない内容を表すには、過去形を使う よ。
普通の文で「信じるだろう」というときには、助動詞を使ってwill believeで表せるよね。
ここでは、willの過去形wouldを使おう。
現実には「ありえない」内容を表すには、「仮定法」を使う よ。
「ありえない」ことを「 仮 に 定 める」わけだから、「 仮定法 」というんだね。
特に、 <現在>についての「ありえない」内容は、現在のことだけれどあえて過去形 を使って表すんだ。
今回のテーマは 「仮定法」とは? です。
まずは、 「仮定法」 の基本的な考え方をつかもう。
次の例題を通して考えていくよ。