5分でわかる!関係副詞whereと関係代名詞whichの使い分け
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この動画の要点まとめ
ポイント
「場所ならwhere」は間違い!
(1)は「私が休暇を過ごした場所」とあるよ。
「私が休暇を過ごした」が「場所」にかかるんだね。
(2)は「私が昨年訪れた場所」とあるから、
「私が昨年訪れた」が「場所」にかかるんだね。
どちらも場所を表す名詞に、意味のカタマリが後ろからかかるよ。
「場所」 ということは、前回学んだ関係副詞のwhereを使いたくなるところだけれど……。
ちょっと待って。なんと、
** (1)にはwhereを使えるけれど、
(2)にはwhereを使えないんだ。**
「場所」を表す単語にかかるのは同じなのに、どうしてかな?
今回のポイントで確認していこう。
前に場所を表す表現があったとしても、後ろの関係詞に、必ずしもwhereを使うとは限らないから注意しよう!
whereが使えるのは、前置詞+whichに置き換えられる場合だけ になるんだ。
例えば、
①the place where he was born
と表すことはできるけれど、
②the place where he visited
と表すことはできないんだ。
どうしてなのか、順を追って確認していこう。
①を見てみよう。「その場所で生まれる」は、be born in the placeだね。だから「彼が生まれた場所」は、whichを使うと、
the place in which he was born
と表すことができるよね。
in which he was bornが1つのカタマリで、
the placeにかかっているよ。
このように 前置詞+which を使っているときには、whereに置き換えられるんだ。
これに対して、②はどうだろう。 visitは visit+場所で、「場所を訪れる」。後ろに前置詞を置かない で表すんだね。
だから「その場所を訪れる」はvisit the placeとなるんだ。したがって「彼が訪れた場所」は、 whichを使って表すと、the place which he visitedだよ。
もともとの形でinがいらないから、関係代名詞でくっつけるときにもinを使わないんだね。
このように 前置詞を使わず、場所+whichになっているときは、whereで置き換えることができない んだ。
大事なのは、場所を表す名詞だからといって、
後ろをいきなりwhereにしようとしないこと!
前置詞+whichになることが確認できたときだけ、whereにしよう。
それじゃあ、問題に戻ってみよう。
place「場所」に、「私が休暇を過ごした」という意味のカタマリを、うしろからつけ加えると考えよう。
「その場所で休暇を過ごした」はspent my holiday in the placeと表せるよ。
だから、この前置詞inとthe placeの代わりになる関係代名詞whichを組み合わせて、
in whichで文をつなげることができるんだ。
This is the place in which I spent my holidays.となるね。
場所+in whichになっているから、
このin whichはwhereに言い換えることもできるよ。
This is the place where I spent my holidays.と表せるんだ。
次に(2)を見てみよう。
place「場所」に、「私が去年訪れた」という意味のカタマリを、後ろから付け加えよう。
「その場所を訪れた」はvisited the placeで表せるよ。
visitは、後ろに、前置詞を置かず、直接場所を表す名詞を置いて使うんだね。
だから、関係代名詞whichを使って表すときも、前置詞+whichの形にはならないよ。This is the place which I visited last year.と表せるんだ。
このように、前置詞+whichの形にならないときには、関係副詞whereに置き換えることはできないよ。
関係副詞whereと、関係代名詞whichの使い分けを見てきたよ。
場所を表す名詞だからといって、すぐに後ろにwhereを置いてしまわないように注意。
まずはwhichを使ってどう表すか考えてみることが大事だよ。
whichだけではなく、前置詞+whichになったときにだけ、 whereに置き換えることを考えるようにしよう。
今回のテーマは 「関係副詞whereと関係代名詞whichの使い分け」 についてです。
次の例題を通して考えていこう。