5分でわかる!等位接続詞(and / or / but)
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この動画の要点まとめ
ポイント
同じものを並べる「等位接続詞」
英文を日本語に訳す問題だね。(1)(2)どちらも,andが使われているよ。andが「~と」と訳せるのは,みんなもよく知っているよね。今回は訳だけでなく,andの前後に並んでいる英語にも注目してみよう。
(1)のandの前後は,KyotoとOsaka,どちらも名詞が並んでいるね。
(2)では,andの前後は,readとwrite,どちらも動詞が並んでいるよ。
実は,このように,前後に同じものを並べるというのが,andの大事な特徴なんだ。「等位接続詞(and/or/but)」のポイントを紹介しよう。
and/or/butなどは,「等位接続詞」とよばれる接続詞だよ。等位接続詞は,前後に同じものを並べるはたらきをするんだ。
例えば,「Kyoto and Osaka」では,
前にKyoto
後ろにOsaka
という「単語」を並べて 「単語 and 単語」 という形になっているよ。
andは,他にも,
「句 and 句」
「節 and 節」
「文 and 文」
のような形で,同じものを並べるよ。
ちなみに 「句」は「S+Vを含まない意味のカタマリ」 のこと。
「節」は 「S+Vを含む意味のカタマリ」 のこと。
orやbutなども同じように,前後に同じものを「並べる」働きをもつよ。
それぞれ訳は,
~ and … 「~と…」
~ but … 「~だが…」
~ or … 「~か…」
だね。訳はもちろんのこと,前後に同じものを並べるはたらきが重要だよ。
地名 and 地名 のパターン
まずは(1)を見てみよう。
Kyoto and Osakaに注目。等位接続詞のandを使って,Kyoto「京都」とOsaka「大阪」,つまり「地名」を並べているんだね。
文全体では,「私は京都と大阪に行きたい。」と訳そう。
動詞 and 動詞 のパターン
read and writeに着目。andの前後は,read「読む」とwrite「書く」,どちらも「動詞」だね。
文全体では,「その子供は読むことと書くことができる」。少し自然な日本語にして,「その子供は,読めるし,書ける」と訳しても良いね。
果物,果物 or 果物 のパターン
apples, oranges, or grapesの部分に注目。等位接続詞のorが使われているよ。「リンゴ」「オレンジ」「ブドウ」という3つの「果物」を並べているんだね。
文全体では,「リンゴ,オレンジ,またはブドウのどれが一番好きですか?」という意味。
このように3つ以上のものを並べる場合には,
「A, B, or C」や「A, B, and C」 という形になるよ。
カンマで並べて,orやandを使うのは最後だけ。
「A or B or C」や「A and B and C」のようにはならない から注意しようね。
地名 but 動詞 は不自然!?
butの前後に注目しよう。Kyotoという地名と,haveという動詞が並ぶのは不自然だよね。等位接続詞は,同じものを並べるのが大原則なんだ。
butの後ろに動詞haveがあることに注目して,butの前にも動詞を探そう。
前 (have been to Kyoto)
but
後 (have not been to Nara)
と並べられていることに気付けるかな?
この文はもともと,
I have been to Kyoto but I have not been to Nara.という文だったんだけど,Iという主語が,butの前後で繰り返しになるから省略されているんだね。
文全体では,「私は京都に行ったことがあるが,奈良には行ったことがない。」と訳せるよ。
等位接続詞で並べられているものが 「単語」なのか「意味のカタマリ」なのか,見抜けるようにしよう。
**等位接続詞(and/or/but)**のはたらきはわかったかな?
「単語」 同士、 「句」 同士、 「節」 同士、 「文」 同士など 同じものを並べる はたらきが大事なんだね。
複雑で長い文が出てきたときこそ 「何と何を並べているか」の確認が重要になる から,きちんと押さえておこう。
今回のテーマは 「等位接続詞(and/or/but)」 についてです。次の例題を通して考えていこう。